独学で二級建築士を受験!製図試験対策は市販問題集や通信添削、模試を活用

2018年に独学で二級建築士を受験しました。
製図試験は、市販問題集や通信添削、模試などを活用して、無事合格できました。
独学で受験って大変よ〜とか、無理だよ〜とか言われませんか?
私は、あちこちで言われたので、だいぶ弱気になりましたが、丁寧に課題を解いていけば、独学でもちゃんと合格できると思います♪
がんばりましょう〜!


製図試験の勉強方法


私が使った方法は、こんな感じです。

課題の傾向と対策を整理
・大手資格学校の今年度課題の解説動画、傾向と対策を読む
・試験元の過去問と模範解答を見る

練習問題を解く

  • ・市販の問題集(3冊12課題)

  • ・無料のダウンロード課題(2課題)

図面の精度を上げる(ミスや勘違いを減らす)

・総合資格学院の市販問題集についてる通信添削

  • ・身近な人に、図面を見てもらう

  • 模試を受ける(日建学院)

  • ・模試で本番の練習、講評会で先生に質問・人の図面を見る

  • インスタで図面公開

  • ・コメントでアドバイスや受験対策方法を教えてもらった

  • けっこう多いな、、、と感じますか?

  • そんなことないんですよー!

  • 知っていればとってもカンタンなことばかりなんです。

  • 独学に大事なのは、モチベーションの維持!

  • 練習問題を解くだけじゃなく、いろんな情報収集をすると、楽しく勉強ができるんです!

  • しんどいって思わずに勉強できたら、最高じゃないですか?

  • 高校生の頃から大学受験になみなみならぬ時間を使ってきた私なので、受験を制する学習方法を応用して、独学試験に挑みました♪

早速、1から順番に詳しく紹介していきますね!

1.課題の傾向と対策を整理


まずは、今年度の課題について、理解を深めましょう!

(1)大手資格学校の今年度課題の解説動画、傾向と対策を読む


課題は、毎年6月ごろ発表されます。
その後、大手予備校から課題についての傾向と対策をまとめた発表があるんです。

日建学院二級建築士製図課題発表(2019年度)
日建学院の2019年度の課題発表はこちらのページです。

画像引用:日建学院2019年度二級建築士設計製図課題発表

課題のテーマから読み取れるキーワード
必要な要求室
検討が必要な項目

など、勉強を始める前に知っておきたい内容が盛りだくさん。
全国で課題対策説明会も行われていますし、行けない場合は、動画でも視聴できます。
私もじっくりと動画を見ました。

(2)試験元の過去問と模範解答を見る


試験元である、建築技術教育普及センターには、過去問と模範解答が掲載され、PDFでダウンロードできるようになっています。
私が受験した時は、過去3年分だけだったのに、今は8年分!!!
事例が少ないRC造も、2種類はゲットできます!

画像引用:建築技術教育普及センターの過去問
試験元では、合格採点基準を明らかにしていませんが、図面の表現方法、問題文の読み解き方はすごく参考になります。
私は、柱と壁、柱と梁の包絡処理をどうするか悩んだ時、試験元の図面を参考に、包絡処理することに決めました。

※RC造で、柱と壁をつなげて描くかどうかは、作図時間に大きく影響します。
総合資格学院はつなげて描かない、日建学院はつなげて描く、ので、どうしたらいいか迷ってました。
ほんとはつなげて描きたくないけど、減点されたら嫌だし、、、
結局、試験元の図面がつなげて描いてあった(包絡処理してある)ので、本番では、つなげて描きました。

RC造で受験する場合、試験課題発表前に勉強しようとすると、課題や問題集がなくって困るんですよね。
前年に製図で不合格となった方は、去年の問題集は木造だから使えない、RC造の問題集はプレミアついて、やたら高いし!ってなりますよね。。。
この間、アマゾンみてびっくりしましたよ、3,000円弱の問題集が、RCってだけで8,000円って!
メルカリでも売ってないし。

そんな時は、まず試験元のを参考に、課題を読んでみるといいと思います(^^)

2.練習問題を解く


これは、市販の問題集が出そろう6月以降の対策ですが、練習問題をひたすらといていきます。
独学の場合は、その練習問題を集めるのに苦労しますが、市販問題集を数冊、資格学校が無料で配布している課題を集めると、パターンも豊富に集まりました。

私は合計16課題取り組んだことになりますが、これだけやれば大抵のパターンは網羅したと思います(^^)

(1)市販問題集:手描き図面の模範解答が役立つ!総合資格は合理的な作図方法


私が購入した市販問題集は3冊。
・総合資格:5課題
・日建学院:4課題
・彰国社:4課題
これで、計13課題です。

総合資格と日建学院は、解答例の図面が手描きで参考にしやすい!
彰国社のは、CAD図面だし、リビングを通路にして寝室へアクセスするような解答が納得できず、問題のみ参考にしました。

買っておけば良かったー!と思ったのは、市ヶ谷出版社の「二級建築士設計製図課題ドリル」
敷地のパターンごとに解答パターンの一覧がまとめてあって、頭を整理してみるのにすごく良かった!
試験対策後半は、エスキスに苦労するので、早めに知りたかった、と試験が終わってから思いました!

(2)無料のダウンロード課題:資格学校の無料課題は役立つよ!


日建学院、総合資格学院さんでは、無料のチャレンジ課題を配布しています。
WEBサイトからダウンロードできたり、プレゼントとして申し込むと郵送されて来たり、といくつかの方法があります。

本年度の課題が出されたあとに配布が始まるので、私が利用させてもらったのは、7月に入ってからでした。
日建、総合資格それぞれ各1つずつ利用しました。

また、こういう無料の資料配布は、資格学校の営業ツールでもあります。
だから申し込んだら、営業さんから電話がかかってきたりはします。
それがどーしてもイヤって方は、使わない方がいいですが、事情を話せば無理に受講を進められることはないし、今度模試がありますよ〜とか情報をくださったりもするので、私はイヤではありませんでした。

これで合計15課題。あと模試を受けたから、合計16課題ですね。
これだけやれば、いろんなパターンが見られたと思います♪

3.図面の精度を上げる(ミスや勘違いを減らす)


練習問題を解きながら、正確で正しい図面が描けるように、ブラッシュアップしていきます。
ひとりで描いてると、これどうしてなんだろう?これであってるのかな?って思う場面ってありませんか?
独学あるあるですよね。
そんな時は、詳しい人に聞くのが一番!
私が使ったのは、次の2つの方法です。

(1)総合資格学院の市販問題集についてる通信添削:3課題


私が購入した総合資格の市販問題集には、通信添削のサービスがついていたので、3課題分申し込みました。
時間に余裕がある人は、5課題全部申し込んだら良いと思いますが、私は、ぎりぎりに勉強スタートしたので、間に合わないと思って、3つにしました。

これがめっちゃよくて!

良いところを教えれくれて自信がついた
直すところを具体的に教えてもらえて安心
提出しなくちゃいけないから、本気で描く
余白に質問描いたら答えくれた
みたいな感じでした。
独学だと、質問できる人がいないから、これどうなん?この方法はあり?という疑問点を、図面の余白に書いておくと、ビシーっと返答してくれました。
お顔もしらない添削者さん、本当にお世話になりました。

(2)身近な人に、図面を見てもらう


試験を受ける人なら、身近に建築を生業としている人がいますよね。
資格を持ってる人でなくても大丈夫、図面が読める方、実務で現場を知ってる方なら誰でもいいと思います。
恥ずかしがらずに図面を見せましょう!

見せることを恥ずかしい、不安って思う人も多いかもしれませんが、直すところ、良いところがわかれば、次に生かせますよね。
結果的に、安心や自信につながり、図面を描き続けるモチベーションがキープしやすいです。

私は、近所のおじいちゃん(引退した元設計士)と、パート先の工務店の社長に見てもらいました。
どちらも建築士の資格は持ってません。
でも、ここ描き忘れてるよ、この梁はおかしいなぁ、これじゃ持たんよ、とか、教えてもらえて、なるほど!と思うことがたくさんありました。

また、片持ちでベランダ出したい時って何メートルまでいけるの?とか、この小梁はどうしてここにあるの?とかいう、実務がわかってないからこその質問に、納得できる説明をしてもらえたりして、それもすごく助かりました。

ぜひ恥ずかしがらずに見せてみてください♪

4.模試を受ける(日建学院)


これは絶対おすすめ〜!

私は、日建学院で受験。
何がよかったって、講評会です!!
先生に直接質問できるので、問題文以外のこともずけずけ質問し、疑問を晴らすことができました。
また、他の生徒さんの図面を見せてもらうことができるので、ほほーこんな考え方が!と参考になったし、他の方の質問で、初めて知ったこともあって、とても勉強になりました。

と、同時に、図面の出来がそんなに悪くなかったので、大きな自信にもなったんです。
ここまで勉強して来たことは、ちゃんと活かせてる!と安心できたのは、とってもよかったです。

費用:1万円
時期:本番2週間前の土曜(講評会は翌日日曜)
内容:試験、問題解説、今年の傾向解説、講評会
でした。
模試の日は土曜で保育園があったから、当時3歳直前だった子どもを預けられたけど、講評会の日は仕方なく連れて行ったんですよね、予備校に(笑)
youtube見せておとなしくさせて、隣に座らせて。
よくぞOKしてくれたな、予備校の人、って今でも思います(笑)

そうそう、試験後の問題解説で、敷地のパターン別解答例の一覧表をいただいたんです。
これが、めっちゃ役立って!
なるほど、こういう敷地だとこういうパターンね、と頭の中を整理できたのはとても役立ちました。
試験直前のいそがしい時期ではありますが、勉強の総仕上げに受験することをおすすめしたいです。

5.インスタで図面公開


今でもやってよかったと思ってる、製図対策の大きな一つの方法です!

とにかくモチベーションがキープできる
受験情報をやり取りできる
同じ境遇の方と出会える
間違いを指摘してもらえる
正解がひとつじゃないと思える
などなど、いいことずくめです。

私は、いつも使ってるアカウントに突然図面を公開し始めたので、ママ友さんとかはびっくりしたかもしれませんが、当時、インスタでやり取りさせていただいたことは宝物。
図面いい感じですね!って声をかけてもらったり、ここってどうしてますか?としつもんされることで頭の中が整理できたり。
それに、アラフォーで子育て中でパートなのに受験してる人なんておるんかいなと思ってたら、いたんですよ〜!
私もママです!って方からメッセージいただいて、めっちゃ元気でました。
資格学校にいっても、そんなにみんなとおしゃべりしたりできないタイプの私は、インスタがあることで、積極的にやり取りでき、とってもよかったです。

今は、マルチアカウントで、試験用に別のアカウントを作ることもできるから、ぜひ作って、図面をアップしてみてください〜!
このブログをインスタ用にまとめた、私のインスタはこちらです!


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