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詩たち

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大事にポケットにしまっておきたくなる一瞬や、周りの人の身になった気になったら見えてきた日常を、詩にしました なんかよくわからんけどいいな、と思ってもらえたら嬉しいです
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#詩が好き

詩 きみはとうめい

つめたい海の底で きみが息を潜めて からだを小さくしている きみを傷つける者の怒号が響き…

ゆんか
7か月前
9

詩 できないし、できる

雨風のしのげる 所にいたいんだけど、 時々雷もほしいなぁ いや、当たらないよ、 当てない…

ゆんか
7か月前
9

詩 こどもの手

ちゃぽん と水に 身体を入れると こどものような 手が見えた おふろの中の わたしは 無…

ゆんか
7か月前
7

詩 猫

きみに触れると いつもは牢獄のようなこの身体が 歓びを感じる きみの無防備さや 気ままさが …

ゆんか
7か月前
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詩 怒り

あなたを罵った夜に 今からその痛みと 期待と 諦念を 引き受けて生きていくのは 私だと知…

ゆんか
8か月前
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詩 あなたでない人と

よく考えていました あなたでない人を 恋人と呼ぶとき、 私はどんな瞳をしているのか どんな…

ゆんか
8か月前
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詩 風車

世界は変わっていなかった 相変わらず空には雲ひとつなく、 訪ねた映画館はもぎりがいなくて、 話を聴きながらお茶が進んだ 店員のおばさんは年の瀬の挨拶を重ねていて、 焼き芋にはなぜか惹かれてしまう ずっと見通せる道は気が遠くなりそうだし、 電車の席は端っこがいい 風車の影が倉庫の白壁に揺れていた 世界は何ひとつ、変わっていなかった

詩 雨の日

雨の日は 傘で顔を覆えるから好き 隠された私の瞳は 誰かを睨め付けることも 君に笑いかけ…

ゆんか
8か月前
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詩 ジャングルジム

泣きたいのに 涙が出ない そういうことがよくある 泣きたい、泣きたい と心の中で呟いてみ…

ゆんか
8か月前
4

詩 寂しいひと

寂しいひと 寂しいひとが好き 傘に入るのを遠慮するひと 満員電車で反射した自分の顔を見つ…

ゆんか
8か月前
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詩 ポケットに未来が入るなら

ポケットに未来が入るなら 過去はどうやって 持っていけばいい 背負うのは重いが 踏んで歩く…

ゆんか
8か月前
1

詩 ことばがかれている

ことばがかれている 忘れはてた男の奥にある ダムが開いて 私の失物を押し流す 未だに手を伸ば…

ゆんか
8か月前
1

詩 sound m

音に溢れたこの世界で 私が聴きたいのは 枯れ葉を選んで階段を上る足音と 烏がこちらを見据え…

ゆんか
8か月前
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詩 旅半ばで

小鳥と云ふに相応しい者と 烏の対話を 色づけるが如く 黄色い手がうなりをあげる 空に昇りゆく笑い声が 重なり合って 息が浅いことに気づいた あの人の言う不快の音とは 普段は壁であるのに 耳を傾けると存在を顕わにする 彼は煙となる時 雪崩れを聴いたのか はたまた 溜息であったか