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詩たち

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大事にポケットにしまっておきたくなる一瞬や、周りの人の身になった気になったら見えてきた日常を、詩にしました なんかよくわからんけどいいな、と思ってもらえたら嬉しいです
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#ひとり

詩 怒り

あなたを罵った夜に 今からその痛みと 期待と 諦念を 引き受けて生きていくのは 私だと知…

ゆんか
3か月前
4

詩 寂しいひと

寂しいひと 寂しいひとが好き 傘に入るのを遠慮するひと 満員電車で反射した自分の顔を見つ…

ゆんか
3か月前
10

詩 想い人

わたしのことを剝がせない人は 自分をおいて他にはいないということが 私の中を駆け巡り、 …

ゆんか
3か月前
1

詩 いつか

電車から吐き出された 人だかりのまん中に そやつはいた 豆鉄砲を食った 顔でひょこひょこ す…

ゆんか
6か月前
1

詩 夜に爪を切る

電気はつけっぱなし 起きてるべきは蝉じゃない 指の毛が気になる ハサミで消しちゃえ 僕の忘…

ゆんか
9か月前

詩 ダイナマイトで、

こっぱみじんになったとき、 あなたはどこを 向いていたのかな

ゆんか
1年前

詩 あいするあなた

あなたはわたしと ともにいる たしかにひろがる はこにわに すこしのかぐと ちょっとのこども あなたはおとを かなでてて わたしはみみを かたむける つぎはわたしが おとつくる あなたはそれを うけとって とうめいこっぷに ながしこむ ちょっとこぼれて みずたまり わたしはこっぷら うれしくながめて こどもらよびよせ あげてみた てのばしつかみ ちょっとまつ ひとりはわって もひとりみずやり あとのひとりは ながめてる うっとりうっとり ながめてる あなたはいたずら