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タイガーマスク ミニチュア フィギュア紹介 でもその前に・・・・

私がミニチュア・フィギュアづくりを始めた一番の理由はこれ。子どもの頃に(今も)熱中したアニメ「タイガーマスク」のミニチュアフィギュアを作りたかったから。
でも、そのフィギュアたちを紹介していく前は、タイガーマスクについて知っておいていただいた方が、より作品を楽しめると思います。
そこで、初めにタイガーマスクについて、その概要を紹介させていただきます。
タイガーマスクを知っている人は飛ばしてください。タイガーマスクを知らない人は、ぜひご一読ください。

マンガ「タイガーマスク」とアニメ「タイガーマスク」について

原作:梶原一騎&絵:辻なおきにより、1968年(昭和43)から1971年(昭和46)にかけて『ぼくら』→『週刊ぼくらマガジン』→『週刊少年マガジン』に連載され、人気を博した。
1969年(昭和44)には東映動画によりアニメ化され、1971年(昭和46)まで全105話が放映され、さらに人気を呼んだ。
原作とアニメの結末が違っていること、アニメの最終回の、現在は放送不可能と思われる残酷描写でも知られる。

タイガーマスクについて・・・・あらすじ

アメリカのマット界を残忍な反則技で荒らしまくった黄色い悪魔=タイガーマスクがついに日本上陸。ジャイアント馬場やアントニオ猪木ら、日本プロレスの面々は、反則づくめのタイガーマスクを喜ばない。しかしタイガーマスクは「相手を叩きのめしての反則負けはタイガーマスクの誇り」と豪語する。
同じ頃、借金に苦しむ孤児たちの施設「ちびっ子ハウス」に、かつてそこで育ち、ハウスが借金苦のために解散する日に、思い出づくりのために訪れた上野動物園で行方不明になった少年・伊達直人が、見違えるような青年になって姿を現した。
ハウスが今も借金で苦しんでいることを知った伊達直人はポンと高額な寄付をする。

伊達直人

伊達直人は、上野動物園を訪れたその日、孤児である自分たちを嘲笑した不良たちをあっという間に叩きのめし、いずこへともなく姿を消していた。
彼が言うには「あのあと、ハワイで大金持ちの親類が見つかり、つい最近その親類が死んだので、高額な遺産が転がり込んだのだ」と言う。
だが実は・・・・
伊達直人は、上野動物園で不良たちを叩きのめした腕っ節の強さと気性の激しさを買われ、悪役レスラー養成組織「虎の穴」にスカウトされていたのである。

虎の穴

「虎の穴」は世界の至るところに巣くっている悪の組織。その一環として、スイスのアルプス山中に悪役レスラーを養成する道場をもっている。
世界中から、身寄りのない、気性が激しく腕っ節の強い少年をさらってきて、10年計画で、虎のように強く、ハゲワシのように執念深く、ヘビのようにずるがしこい悪役を育てあげる。
その訓練は、猛獣との格闘、コールタールと重油のプールでの力泳など過酷で、10年のうちにそのほとんどが死に絶える。
伊達直人はその訓練を生き延び、虎の穴始まって以来の逸材として、虎の穴最高の称号「タイガーマスク」を名乗ることを許され、アメリカデビュー次いで日本デビューを果たしたのだ。

虎の穴の鉄の掟

伊達直人は、孤児に冷たい世間を見返し、恵まれない孤児のために力を尽くそうと、大金の稼げる悪役レスラーになったのである。
※悪役レスラー(ヒール)のファイトマネーは、善玉レスラー(ベビーフェイス)に比べて、けた違いとされる。
だが虎の穴には、犯してはならない鉄の掟があった。
 1.極悪非道な反則ファイトしか許されないこと
 2.ファイトマネーの50%を虎の穴に上納しなければならないこと
この掟を破ると、裏切り者として世界中から虎の穴の刺客レスラーが送り込まれ、リング上で死ぬまで、責めさいなまれる。またリングを降りても、虎の穴のヒットマンたちに事故死に見せかけて殺されるまでつけ狙われる。

伊達直人=タイガーマスクの明日なきファイト

伊達直人=タイガーマスクが、自らが育ったちびっ子ハウスに投じた高額な寄付は、虎の穴に上納するべきファイトマネーだったのである。
「虎の穴」の裏切り者となったタイガーマスク=伊達直人は、次々と襲い来る刺客レスラーと今日もリング上で戦い続ける。恵まれない子どもたちの希望のために。恵まれない子どもたちの幸せのために。

タイガーマスク 主要登場人物

伊達直人 ちびっこハウスで育ち、その後、みなしごに冷たい世間を見返そうと虎の穴に身を投じる。タイガーマスクの正体を隠して時々ちびっ子ハウスを訪れ、おもちゃやお菓子をプレゼントしたり、施設の充実に資金援助したりしている。ハウスの子どもたちからは「キザ兄ちゃん」と呼ばれて親しまれている。若月ルリ子(後述)にほのかな恋心を抱いている。
タイガーマスク 虎の穴を最優秀の成績で卒業した伊達直人のリングでの姿。初めは残虐ファイトが売りだったが、虎の穴を裏切った後は正統派に転向。そのファイトマネーを、恵まれない子どもたちや市井の不幸な人々のために役立て続ける。
若月ルリ子 ちびっ子ハウスの経営者の娘で、伊達直人の幼なじみ。現在は亡き父の遺志を継いで兄とともにちびっ子ハウスを経営する。タイガーマスクの正体は伊達直人ではないかと疑っている。伊達直人にほのかな恋心を抱いている。
健太 子どもの頃の伊達直人に生き写しのちびっ子ハウスの少年。タイガーマスクに憧れる一方、キザで金持ちぶる伊達直人を(タイガーマスクその人と知らずに)バカにしている。
ミスターX 虎の穴の極東地区マネージャー。虎の穴を裏切ったタイガーマスク=伊達直人を抹殺せんと、刺客レスラーを招聘したり虎の穴のヒットマンを差し向けたりと、あの手この手を尽くして暗躍する。
ジャイアント馬場 日本を代表する偉大なレスラー。反則づくめのタイガーマスクを初めは毛嫌いしていたが、不幸な子どもを救いたいというタイガーマスクの真意を知ってからは、よき理解者となる。
大門大吾 アニメオリジナルの登場人物。伊達直人の虎の穴時代の親友。タイガーマスクが正統派に転向した後に、彼も虎の穴を裏切り、土木作業員をしたり板前をしたりしながら、伊達直人=タイガーマスクを支える。のちに覆面レスラー「ミスター不動」としてリングに復帰する。
高岡拳太郎 アニメオリジナルの登場人物。病気の母を救うため金の稼げる男になりたいと、ミスターXのスカウトに応じて自ら虎の穴に入門。母の死をタイガーマスクのせいと虎の穴に思い込まされ、悪役レスラー「イエロー・デビル」としてタイガーマスクに挑戦。誤解が解けた後は、正統派レスラーのケン高岡として、タイガーマスク&大門大吾とともに虎の穴と戦う。

私とタイガーマスク

私が夢中になったのは、アニメのタイガーマスクでした。本放送はもちろん、鳥取に住んでいた頃に都合8回あった夕方の再放送も、ほぼすべて見ています。
荒唐無稽な設定と、アニメの最終回の残酷描写から、キワもの扱いされることも多いです。ですが、全105話の中には、交通遺児の問題や公害問題、原爆の問題、不登校児童の問題、孤独な老人の生きがいの問題、伝統文化の後継者難、親の愛情不足に傷ついた子どもの問題、へき地医療の問題など、現代社会にも通じる諸問題が数多く扱われています。
プロレスのファイトばかりに目が行きがちですが、人の善意、フェアプレーの尊さ、正々堂々と生きることの大切さ、弱者をいたわる心などをじっくりとていねいに、押しつけがましくなく語りかけてくれる、良質な作品と私は思っています。

タイガーマスクについてお分かりいただけましたか?
次回から、タイガーマスクのミニチュアフィギュアを、おもに制作順に紹介していきます。(ちなみに、トップ画像は「虎の穴」のお歴々です)

<次回紹介作品・・・・ブラックV>

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