《いまだ放射線を放つキュリー夫人の資料》

ご存知の方も多いとは思いますが、

マリ・キュリーとピエール・キュリー夫妻は「どのような物質がなぜ放射能を持っているのか」について研究し、キュリー夫人は1903年と1911年にノーベル賞を合計2度受賞しています。

そんなキュリー夫人が研究に使った資料ですが、現在フランス国立図書館（BnF）で保管されています。

そう、保管はされているのですが、彼女がまだ存命している時代には、まだ放射能に対する知識が十分でなかったことなどもあり、

資料などは放射能に汚染されたままとなっているのです。

そのような危険な状態ではありますが、もし彼女の手稿を閲覧したい場合は、BnFで免責同意書にサインをし、鉛ライニングの施されたボックスの中で閲覧ができるとのことです。

ちなみにキュリー夫人が持ち歩いていた放射性物質の半減期は1601年の為、まだまだ気が遠くなるほどの年月を鉛の箱に入れて保管しなければ危険な状態なのです。