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合計特殊出生率減少で将来は?

少子高齢化と云われて久しい昨今ですが、先日厚労省から発表された2023年の人口動態統計で、合計特殊出生率(※)は1.20となり、過去最低になっていると発表が有りました。年齢別にみると、40歳以上は前年比増となりましたが、件数が多い40歳未満は低下しており、25~29歳の減りが最も大きかったとされています。

※合計特殊出生率・・・女性一人が生涯に産む子供の推定人数。ちなみに、この年齢対象は15~49歳となっています。厚労省の統計です。

ちょっと独自の試算をしてみましょう。
仮に日本の人口が1億3千万人で、3千万人の女性がいたとします。
1年後には、3000万人×1.2=3600万人 で、一件増えたかに見えますが、
約半数は男性ですので、女性は1800万人。もちろん、ネズミではないのですぐには出産できませんから、20年近く経過した後 (1800万人×1.2)÷2=1080万人。つまり20年で1/3に減る計算です。もちろんこの間も、毎年人口減になっっていますから、合計特殊出生率は下がり続けながら自然減を繰り返すことになります。よって、このままでは加速度的に人口は減り続けそうです。

このことから、FP的に捉えると「将来の社会保険料の負担額は右肩上がりに上昇する」という事でしょうか。20歳ころの薄っぺらな私の記憶では「7人で1人の高齢者(65歳以上)を支える年金」でしたが、現在では2.0人近くまで減り、10年後には1.7人という予測が出ています。『高齢者が増え、子どもが減る』という事は、社会保障制度が現状のままでは立ち行かなくなることが容易に想像できます。

数年前に、老後2000万円問題が取り上げられたことが有りましたが、制度の改訂方向を勘案すると、「支払う保険料は増加し給付は減少する」と云う姿が見えており、個人的には 2000万円でも不足するのではないかと危惧しています。

1週間ほど前に、書店でなにか面白そうな本は無いかと物色していたところ、『未来の年表 河合雅司著 講談社現代新書』というタイトルに引き寄せられ手に入れました。

これから、ライフプランを考える上で参考になる書籍です。というか、恐ろしい未来を見てしまい、生き方を考えさせられる書籍でした。

将来リスク・社会保険の方向性などから、どう防衛していくことが最適解なのか。もちろん、それぞれにおいて収入・支出の環境や資産状況はまったく違いますので、一概にどうするべきという指南は出来ません。
ただ、一読する事はいつから対策を取るべきか、どう心構えしておくかの参考になるのではないでしょうか。もしお一人で考えるのが不安なら、FPに相談してみるのはどうでしょうか。

今回は、人口が減っていきますよ! 個々に防衛策を考えてみてはいかがですか。という事でした。
そして、悩んだらFPに相談してみましょう!

これからも、よろしくご愛読くださいませ。

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