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日越グローバルチームで英語で働いてみた学び

🎄Money Forward Design Advent Calendar 2022の13日目の記事です🎄

こんにちは!
マネーフォワードのビジネス向けSaaS「マネーフォワード クラウド」のUXおよびUIデザインを担当してるデザイナーのYunaです。

今回は、私がグローバルチームで開発する上で学んだことを紹介します。

組織のグローバル化に伴い、チームで英語のコミュニケーションを始めたばかり、これから始めるという方の参考になれば幸いです!

グローバルチームってどんなチーム?

まずはじめに、簡単に私が所属しているチームについて紹介します。

私たちのチームは、日本人5名、ベトナム人6名のチームです。
担当しているプロダクトの開発拠点がベトナムにあり、一部の日本人メンバーとベトナムメンバーはベトナム支社に所属しているので、東京・ベトナムの2拠点でプロダクトを開発しています。

日本のメンバーがベトナム支社へ出張することもありますが、基本的にはZoomやSlack等を活用して、オンラインでコミュニケーションをとっています。

英語のレベルは様々ですが、私たちのコミュニケーションは英語で行われています。

マネーフォワードには、通訳の方がいるグローバルチームもありますが、私たちのチームには通訳専任の方は所属しておらず、うまく意思疎通ができない時は、英語が得意なメンバーに通訳をお願いしてコミュニケーションをとっています。

また、日本とベトナムには2時間の時差があります。
ただ、ベトナムのメンバーは朝早くから勤務を始めていることが多く、大半のメンバーが8時頃(日本時間10時頃)から開始しています。
日本のメンバーは、10時から始業するメンバーもいるので、大体同じ時間にスタートすることになり、時差が大きな問題になることはありません。

マネーフォワードベトナム・ホーチミンオフィスの玄関の画像

学び① グローバルチームでのコミュニケーションの工夫 〜柔軟なコミュニケーション方法〜

私たちのチームには、英語が母国語ではないメンバーが集まっており、コミュニケーション面において様々な工夫を重ねてきました。。そのうちの一つを紹介します。

私たちのチームでは、スクラム開発を行なっており、毎日Daily Standupという、進捗や障害をシェアする時間をとっています。

Daily Standupでの口頭でのコミュニケーションは、瞬発的なリスニング力・スピーキング力が求められ、ドメインに関わるなどの複雑な内容になると一気に難易度が上がります。
そのため、議論はなるべくミーティング終了後にSlackのスレッドで行い、翻訳ツールなどを使いながら意見をまとめる時間を設け、会話できるようにしています。
また、ミーティングで英語で話していると、わからない単語や伝えられないニュアンスがある場合があります。そんな時は英語でのコミュニケーションに拘らず、日本語・ベトナム語OKとしています🙆‍♀️。

"Sorry to speak in Japanese / Vietnamese" という前置きをして、自分の説明しやすい言語で話し、後から語学が得意なメンバーが通訳してコミュニケーションを取ることもあります。
2国籍のみのチームだからできることかもしれませんが、チームの公用語が英語だからといって無理に英語で話すことに拘りすぎず、プロダクト開発を前に進めるために意思疎通をとることが一番大切だと考えています。

学び② グローバルチームで働く難しさ〜ドメイン理解と開発プロセス〜

マネーフォワードでは主に日本のマーケット向けにB2Bのプロダクトを展開しているため、日本の商習慣や法制度などドメイン理解が必要です。

一方で、国が違うと商習慣や法律が違い、その国には存在しない概念もあるため、ドメインの理解は容易ではありません。

このような状況においては、日本側で仕様を定義し、指示されたものを作るというプロセスになりがちです。
しかし、私たちのチームでは、メンバー全員が主体性を持ってプロダクト開発に取り組めるよう、ドメイン理解のための様々な工夫をしています。

  • PdMが各ユーザーストーリーを説明する際に、BackgroundとPurposeというセクションを設け、ユーザーの業務の背景を説明する

  • リサーチ結果や、プロダクト利用者の声(日本語)を英訳して、なるべくチームに届ける

また、デザイナーはさらに以下を心がけています。

  • デザインデータと一緒に、なぜそのデザインであるかの背景(ユーザーの業務はxxなので、xxのようなデザインにしました、等)を説明する

  • 文言の変更の場合、その日本語が何を意味していて、どのような変更なのかを説明する

より品質の高いプロダクトをユーザーに届けるためには、さらなるユーザーの業務の理解、ドメインの理解が必要になるため、今後も様々な工夫を重ね解像度を高めていきたいです。

今後チャレンジしたいこと

上記以外にも、まだまだチームの課題はあり、特に最近私が課題として感じていることは、用語の共通化がされていないことです。

私が担当しているプロダクトは日本語で作られているので、ベトナムのメンバーはDeepLやGoogle Translate等、各自好きな翻訳ツールを使って担当しているプロダクトのページを見ています。

そこで問題になるのが、英語では複数の呼び方がある場合や、翻訳ツールの英訳が正しくない場合です。

英語では複数の呼び方がある場合の例で言うと、例えば納品書は英語では"Quote" , "Quotation", "Estimate"等複数の呼び方があります。
この場合、意味は変わらないですが、同じものを指しているにもかかわらず呼び方が異なるので、まず何を指しているのかを確認が必要になり、本質的な議論に入るまでのコミュニケーションコストがかかってしまっています。

また、翻訳ツールの英訳が、直訳になってしまっていて正しくない場合もあります。
一般的には使われない表現だが、チーム内のコミュニケーションにおいては画面で使われている用語を使った方がわかりやすいので使っていますが、後から見返すと何を指しているかわからなくなってしまうこともあります。

チーム内のコミュニケーションにおいてクリティカルな問題が起きているわけではないですが、ユビキタス言語として用語が定義され、共通化されることにより、よりスムーズなコミュニケーションができるようになると思うので、今後取り組んでみたいと思っています🔥

さいごに

ご覧いただきありがとうございました!
Money Forward Design Advent Calendar 2022はまだまだ続きます🎄⛄️
残りもぜひ楽しみにしていてください!


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