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信念をぶつけ合い、頂きを目指せ。(Isoscelesに寄せて)

𝓘𝓼𝓸𝓼𝓬𝓮𝓵𝓮𝓼……(時候の挨拶)
ということで今回はフェアリーテイル*マイテイルのユニット曲であるIsoscelesについてちょっとだけ思ったことを書き連ねていこうかなと思います。
というのも先に結論を申し上げると、私はこの曲を単なる三角関係の曲とは思っていません。その辺も含めて今回のイベントは兎に角、もう本当に兎に角語りたいことだらけなんです。曲の内容も、それ以外のことも。
いつからそう思っていたかと言うとイベント2日目くらいからで、もうちょい踏み込むとコミュ読了及び2人のパーソナル、そして報酬SRのカードを掘り下げてみてから。
そこに配信版フルがきて歌詞を聞き取りつつ、フォロワー各位の考察も読んだ上でそれなりに自分の中で意見を固めた次第です。
いつもならこの辺の爆発力を生放送で1時間程度こってり話しておきたいのですが、仕事が立て込んでいて時間が取れるか心配なのもあり今回はnoteに書き留めていく形式をとりました。

なのでここでは今回のイベント及びIsoscelesの曲、及び報酬カードの内容が頻出します。可能であれば先にコミュ等を見て曲を聞いていただき、皆さんの目でみて感じたことを頭の中に作り出してから読んでいただければと思います。
私としてはこのイメージが強いって話なだけで、別に恋愛でも通ると思っていますし、それ以外の意味を見出してもいいんです。思い考える分には自由なんですから。

・Isoscelesって?

まず触れていきたいのは曲名である𝓘𝓼𝓸𝓼𝓬𝓮𝓵𝓮𝓼……じゃなかった、Isoscelesという単語について。
幾何学的用法で「二等辺の」という意味を持つそうです。他には名詞として

等震度線《地震の震度が等しい地点を結んだ地図上の線》.

Weblio 辞書 > 英和辞典・和英辞典 > 英和辞典 > isoscelesの意味・解説より

という意味もあるそう。そんな使い方もあるんだ……

まあここでは二等辺の、つまりは二等辺三角形を表していると見ていいと思います。
ちなみに名詞としての意味を見た時に熊本と岡山のことを指していると思っていました。オタクはそういう生き物なんだ……

まあ線を引いたところもあるように、この曲名が出た時点で色々膨らむものがあったかと思います。元よりフェアリーテイル*マイテイルってデュエットだもんね。
ちなみに曲をお出しされる前までは軽めでFlip Flopに近いものが来るのかなーと思っていました。もしくはちょっと郷愁を感じられる曲。
ぼかますだとこんな感じでリクエストも出したりしてます。

・三角関係、賭けるのは何?

そんでもって曲のテーマについて。
先に私の思いを出しておくとこの曲の中で2人が(ここでは藤原肇と小日向美穂が)賭けているのは互いの信念だと考えています。それが恋愛(恋敵)か、在り方(思想)なのか、それともアイドルとしての矜持か。
それとも孤高の2人か、互いに高め合い高みを目指す2人なのか。ここに関しては受け手の感受性一つで大きく変わります。
その上で私が一番言いたいことは、この歌は「思いの強さをぶつけ合い、高みを目指す歌」なんじゃないかということです。

え?急に何の話?って思った方。その通りだと思います。だって中身全部ぶっ飛ばした回答だし。それと言い回しがふわっとしているのは聞き手の考え方、さらには今後あり得るかもしれない歌唱担当の入れ替わりによって大きくイメージが変わると思うからです。

というのも私も初めて聞いて浮かんだイメージは恋愛の三角関係の歌だったんです。だって歌詞の始まりが

“コイしていました”
自分勝手な衝動
“アイしちゃいました”
運命が絡まる

“コイしていました”
身勝手な切なさと
“アイしちゃいました”
戻れない日常

ゲーム内歌詞より

ですし、GAME VERSIONではサビの後に

(ドクドクと…)
(ドクドクと…)
息が止まりそう 君のせいです
でも でも 高鳴ってる
二つの鼓動が 刻むサイレン

ゲーム内歌詞より

と入るんですから、結構強気できたなと思いつつもその前提で聞いていたんですよ。実際この曲が三角関係を歌っているということは[Isosceles]小日向美穂の特訓時コミュで触れられていますからね。

それに三角関係って一般的には恋愛のイメージが強いですし、実際辞書を引いてもその通りのことを載せていることがほとんどです。そりゃあそうだ。
じゃあ三角関係じゃん。恋愛じゃん。わーお大分強気だ。
そう私も思っていました。曲を聞きこんでイメージを浮かべるまでは。

あれ?と思ったのは100回くらい聞いたあたりでしょうか。
なんというか、恋愛関係を歌っているには歌詞や歌い方の攻めっ気が大分強いんですよ。終わりでも構わないって結構なこと言ってますからね貴方達。

それでいてなんというか、人としての強度を感じたんですよね。これに関しては私が小日向美穂と藤原肇に恋愛ゴリゴリなイメージをあまり持っていないこともあると思います。まあ二人ともSSRやモバSRのセリフの上では詰め寄ってる気はしますし私に限って言えば藤原肇にとらわれているんですけども。

ということでもう少し深く突っ込んでみることにしたんです。
曲を聞いた時のイメージを自分の知っている知識で分解してみたところ、2つの作品が頭をよぎったんです。

一つはマクロスシリーズ。藤原肇のCVである鈴木みのりさんがデビューした作品でお馴染みの方も多いはず。

ただし頭に浮かんだのはΔよりFでした

このシリーズの共通項としては兎に角かっこいいアクションシーン(ドッグファイトとか)、ヒロイン枠の歌、そして三角関係。この3点です。
実際私もこのイメージが離れることはありませんしテーマとしてもしっくりきました。ほら、目を瞑ると見えませんか?二つの戦闘機が宇宙を所狭しと削り合う場面が……

そしてもう一つが少女☆歌劇レヴュースタァライトです。

私達はもう舞台の上

恋愛感情を歌詞から外してみた時に真っ先に浮かんだのがこれでした。そして凄くしっくりきたんですよ。
舞台少女と呼ばれる女の子達が、それぞれの思いを胸に同じ志を持つ人と相対して一つしかない場所を奪い合う。ああ、これじゃん!と。

いやそれってどういうことよ?ってのを次の段落でお話するのですが、その前に少しだけ。
今回のデレステのMVの中で、特に私が好きなシーンがこのカット。

31日の時点でこれ言ってるのすげえな
本当にこのシーンの印象が強くインプットされているんですよ。ここの捉え方一つでイメージ無限に変わるでしょって本気で思ってます。大真面目ですよ私は。

ということでそのように感じた理由を今回のイベントコミュ、及び私から見たフェアリーテイル*マイテイル、小日向美穂、藤原肇の印象と一緒にお話ししていきます。

・思いが人を強くする

今回のイベントコミュの内容ですが、読んだ後に感じたのは「憧れを追ってきた女の子達が、憧れの先にある夢を見続けるお話」だったなということでした。
これについては他に登場するアイドル達の人選にも表れていると思っています。ある意味夢という壇上にあげられたとも言える白雪千夜。夢を作り出し、その中を泳ぐ喜多日菜子。夢を体現する阿部菜々。
三者三様の伝え方で2人とプロデューサーの道を優しく照らす。そんなコミュのように感じました。

さて、そんな今回のイベントコミュですが、アイドル達の動きもさることながらプロデューサーの目線もとても興味深いものでした。

臆さずに表現するとこの二人のことを採用当初から随分と高く買っているんですよね。コミュ4で彼女たちの最初のコミュについて触れられていましたが、ともすれば簡単に埋まってしまいそうな雰囲気でありながらわずかに露出した芯の強さ。そこに何かを見出して、ユニットに至るまで大事にし続けてきたPとしての着眼。正直読んでいてここまで大事に持ってきたかのような動きをするPを出してきたのは珍しいなとすら感じました。

生憎小日向美穂ちゃんについてはさわりしか知らないので漠然としたイメージになるのですが、それでも芯の強さは言動の節々から読み取れましたし藤原肇については一念岩をも通すみたいな子なのはとてもよく知っていますからね(私が重い感情を向けているのを除いてもです)。
似た者同士ともいえますし、一方で同じ路線で結びつくこともあればぶつかることもある、そんな二人ともいえるんじゃないでしょうか。
だからこそ憧れを軸とした気持ち一つで地元を飛び出してきて、目まぐるしく入れ替わる世界で揉まれても折れることなくアイドルとしての道を歩むことができたのでしょうね。

・私たちの物語

フェアリーテイル*マイテイル。
ユニットとしての初出は比較的新しく、2018年9月末のモバマスイベント内にて生まれた二人組です。ちなみにそこから少し前の2018年8月にはリフレッシュルーム内にて2人の会話が追加された経緯があります。
ユニット名の意味としてはカタカナの部分を訳すと「おとぎ話」と「私の物語」。*を乗算記号として捉えるなら「おとぎ話×私の物語」もしくは「おとぎ話と私の物語」として読むのがベターでしょうか。堅くちょっと捻った表現だと「おとぎ話の中における私の物語」とも言えそう。
おとぎ話の指す場所は架空の……ではなく、アイドル業界言い換えるなら夢の舞台と言っていいでしょうね。まあアイドルも偶像である以上架空の世界観とも言えなくはないか。
IsoscelesのMVの舞台がファンタジックなのはそこから来ているのでしょうね。個人的には何となくですが、アークナイツのモスティマみたいな雰囲気の2人が幻視できました。

こんな感じの。下の方は……うん(?)

私の物語はそのままの意味。ということで夢の中で自分の物語を紡ぎ続けるユニットというコンセプトと私は捉えています。実際モバマスで登場していた時は夢や物語を彷彿させるようなセリフが数多く見受けられました。

こうしてみると夢を見せてくれるようなユニットだなあという印象を改めて感じさせれますよね。
ただ、モバマスでは最後となった回では若干の違いが。

衣装が変わったのは見ての通りですが、セリフに重みが出たんですよね。自らの物語を伝えているようにも見えるし、自分のこれまでを思い返しているようにも見えるしで力強さというのでしょうか?そういったものを感じ取れますね。
これまでを思い返す、という観点についてはデレステのコミュでもPから言及されていましたし、恐らく重要な部分なのかなとの認識です。

・アイドルとしての輝きと意志

そろそろ本題に入りましょう。
Isoscelesが三角関係を歌ったものというのは事前に説明させていただきましたが、じゃあ取り合っているのは何?となるとこれまた先述させていただいた通り、色んなものが挙がると思うんです。
私も最初こそはバチバチの恋愛曲だと思っていたんですが何度も聞いていくうちにふと思ったことがあって、曲としては「恋」や「愛」と言った単語がはっきりと出ますがはっきりと相手の姿を印象させる言葉が出ないことと後が無いことを感じさせるような重い歌詞がありながらも全体的に後ろ向きな思いを感じさせないところがどうにも恋愛、というよりもそれ以上の重たい何かを感じさせたんですよね。

そこでたどり着いた考えが、この曲の根幹部分にあるものは彼女たちの意志なのでは?だったんです。

そもそもの話、今回のコミュ及び報酬カードで三角関係もとい恋愛の方面に言及しているセリフって限定されているんですよ。上記で挙げていた美穂ちゃんのコミュ以外だとそれぞれの特技発動時ボイス、それとルームのセリフで1,2個ある程度。
ならばどんな発言が多いのかと言うと、モバマスのユニット登場時と同じく夢や憧れにまつわるセリフが多いんです。

代表例としてそれぞれから1つずつピックアップしましたが、他にも今までの形跡を確かめるようなセリフやアイドルに対する思い、それにユニットや互いの相手のことについて想うセリフの方に主軸が置かれています。

そもそもとして曲自体は三角関係を歌ったものではありますが、曲名の指す意味は三角形そのものじゃなくて「二等辺の」「同じ長さの辺を持つ」なんですよ。
つまりは対等な関係であり(まあ三角関係も2人は対等な関係ともいえますが)、同じ立場の2人がどういう思いを胸にこの歌を歌っているのかというものを考えた時に頭に浮かんだのはやっぱり恋愛的な三角関係ではなく、アイドルへの強い憧れと決意でして。

故に、この歌はこのnoteの冒頭でもお話したとおり「思いの強さをぶつけ合い、高みを目指す歌」なんだと、私はそう捉えました。

私は小日向美穂のことは詳しくないのでここでは断言できませんがどうしてアイドルを目指したのかについては今回のコミュでも軽く触れられていましたし、藤原肇については少なくともデレステでは自分を変えたいという思いで故郷を飛び出してきたこと、そして今回のコミュで偶然の出会いから憧れを目指すようになったことが書かれています。

そんな憧れに手を伸ばそうとして、同じ時にアイドルの世界に飛び込んだ2人。互いがそれぞれの道を歩み、親睦を深め、ユニットとして相成り。Isoscelesという歌を任された。これってすごくアイドルマスターしてるなと思ったんです。
だってアイドルマスターって元を辿ると育成ゲームなんですよ。何かを感じ取ったアイドルを一人選んで、紆余曲折を経ながらトップアイドルを目指していくのがアイドルマスターの源流。
まあ私はアーケード版や箱○に触れたことはないので偉そうなことは決して言えないのですが、それを体験してきた人たちのことが少しうらやましいと思っていたのも事実なんです。

自分はよく担当のことを最愛の人だとか、救ってくれた人みたいな言い回しをすることが多いんですけど、何よりも一番大事にしているのは「彼女(達)となら大きいことだってやってのけることができるし、一番輝くことができる」ということ。
そんな強い思いにも似たものをこのコミュで、このユニットで、この曲で、これ以上ないほど展開してくれたことが、私にとって何よりも嬉しかったことなんです。

……少し話題が逸れましたね。
なのでもう一度私の意見を述べるとIsoscelesは三角関係の歌でもあるが、それ以上に恋愛でなく同じ志を持つ友達として、またはライバルとして、思いを賭けて戦うかまたは共に立ち向かう歌ではないかということで予測をしたのがエンディングコミュおよび2Dリッチが公開される前のお話。

そしてイベント終了翌日、エンディングコミュと共に2Dリッチが公開されました。

彼女達の持っている、熱い意志と輝き。
どのように感じ取ったかは見る人の思いによって異なると思います。でも、この歌に限って言えばそれが何よりの正解だと私は思います。

・メッセンジャーとして

さて、今回のコミュと曲を受けて以前私はこのようなツイートをしました。

これにはちゃんとした理由があって、今回のコミュを見て私はこのイベントを「憧れを追ってやってきた少女たちが、憧れに追いつく過程のお話」だと思ったからです。もしくは夢を見続けるお話と言い換えてもいいかもしれません。

ただ過程といってもこうしてアイドルマスターの世界線でユニット活動できていることを考えるとある意味では憧れの対象になっているともいえるはずなんです。例え彼女たちがそうは考えていなかったとしても。

なので今度は彼女たちが憧れの存在となってほかの人に分け与える存在になってほしいと、そんなことを書こうと思っていたのですが……はい、エンディングコミュですね。

新人オーディションのポスターのモデルとしてもうその立場になってるじゃん!そんなことある?ありましたねここに。
なのでここに関しては一通りコミュとイベントSRのセリフ一覧を読んでみてください!としか言いようがございません。

……というだけではnoteを書く意味も薄まってしまうので。
現実の話をすると恐らく次のライブではこの2人が揃って多くの人たちの前でIsoscelesを披露する流れになると考えているんです。
そしてそこでは藤原肇と小日向美穂の2人が、鈴木みのりと津田美波の2人が、それぞれ抱えている感情を思いっきりステージの上でぶつけ合うはずなんです。
その様子を見てどんなメッセージを受け取ったか、どんな思いが心の中に芽生えたか。彼女たちが伝えてくれたことをしっかりと受け取ってほしい。
それが、このnoteで最後に書きたかったことです。

・おわりに

さて、このnoteを書きあげたら私は岡山に向かう予定になっています。というか今日いきます。その後は少し間を空けて熊本にも行く計画を立てています。
というのも明日2/15から藤原肇が岡山県で、3/1からは小日向美穂が同郷の海老原菜帆・神崎蘭子と熊本県でそれぞれコラボを行うんですよね。岡山県の方はこれで2回目だし前回は藤原肇と同郷である乙倉悠貴・赤西瑛梨華と一緒でしたし思いっきり地元凱旋しちゃってるんですこの人達。

岡山県の方は元から行くつもりでしたが熊本県の方も興味というか、そういうものが沸いてきましてね。
過去にcg_ootdの一環として行われたでらますや1回目の備前焼小町コラボがあってとても内容が良かったからというのもありますが、どんなことが行われるのか、凄く見てみたくなったんですよね。

そして私が担当アイドル以外のコラボでもそう思ってしまうのは、彼女たちが憧れの存在であり、その光に何かを感じ取ったからなのでしょうね。

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