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自問。 #おるます 投稿について。

プロデューサーと、その事務所の社長 アイドル/YOASOBI

方向性としてはチルますでリクエストした『and I love you』の続き。

こんなことを語った私だが、その一方で私自身が視野を狭めてしまった事も沢山あった。最近でも中野有香のブランやフェアリーテイル*マイテイルのIsoscelesは私が全く予想していなかった方向からの展開からだった。

自分にとっての当然は誰かにとっての意外であり、自分にとっての否定は誰かにとっての肯定になりえる。
酷く当たり前の話だが、当たり前だからこそ忘れそうになる。それこそまるで今まで聞いたことのない話であるかのように。

そんな当たり前のようで当たり前じゃないことを考える為に今回のリクエストを入れてみた。

定時と呼ばれる時刻から二回りしたころだっただろうか。担当アイドル達の次週の予定を一通りまとめきったあたりで急に社長に呼び出された。
「一体こんな時間に何の話だろう……」
もしかして進退の話だろうか?疲労と不安で重くなった足をなんとか動かしながら社長室に向かう。
扉をノックして入ってみると部屋の中は明り一つついていない。唯一の光源は、小さなテレビ一つのみ。
画面には今をひた走る女性たちが、燦々とした輝きを舞台の上から振りまいている。
流行りの曲が流れる中で、人影が一つ。テレビに身体を向けたまま、社長はまるで傍観者のように言葉を口にした。

「私達は、どこまでアイドル達の事を知った気でいるのだろうな」

この答えが分かるのは、少なくとも今ではない。答えの糸口が見つかるとしたらそれはきっとアイマスが終わってから。
セリフ一つ入っただけで、立ち絵が1カット入っただけで多様な解釈が変化するこの世界が走り続ける限り。どんなに平然を装って俯瞰して見てみても一部分しか見ることはできないのだろう。

これは誰に当てたものではない。ただ少なくとも私自身に向けてはいる。
多次元な解釈が、千差万別な好き嫌いが、数多もの視線が存在している中で自らが溺れない様に『楽しむ』にはどうすればいいのだろうか。

こうして色々と考えや生活が落ち着いた今でも、私はそんな呆けた事を考えているのである。
自分がこの世界で好きを好きでいられる為にはどの位置が一番バランスがいいのだろうと。


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