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パリでの食事

パリに来てから1回1回の食事を大切にしている気がする。

コンビニや吉野家のようなパパッと済ませる選択肢がない事は不便でもある。
しかし、そのような食事を取った後の何だか満たされない感覚を感じることはない。

また、私はこっちにきて、加工食品を食べる量が減ったり、白い主食を食べることが減り、健康的な食事をしていると感じる。

私の中のパリのイメージの1つにバゲットがあった。
道を歩いていても多くの人がバゲットを抱えているから、皆んなが当たり前に食べるものだと思っていた。
しかし、私のパリ出身の友人に「バゲットをどれくらいの頻度で食べているの?」と尋ねた。
私は「毎日だよ。」という回答が返ってくることを期待していた。
すると回答は、「ほとんど食べない。」とのことだった。
理由を尋ねると、「バゲットは白いパンだから体に良くない。」とのことだった。
普段は、Bulgurという穀物や茶色い主食を食べるようにしているということだった。彼は22歳の男性だ。
健康についてしっかり考えている。

また、ある日私が一人でピクニックをしながらランチを食べたと伝えると、一人にしてごめんというようなニュアンスの言葉をかけられた。彼にとって、食事はお腹を満たすだけではなく、お腹と心を同時に満たすための大切な時間なのだ。

また、私は塩分の摂取量が圧倒的に減ったと感じる。
そのおかげで朝の寝起きがとても良い。
多くの人は朝は甘いもの(糖分)を食べる。
昼食や夕食を食べに行って、食事の塩分が濃いと感じたことはほとんどない。むしろ味が薄いことも多い。
ある時屋台でフライドポテトを購入すると、塩は一切かかっておらず、塩と胡椒を手渡され、自身で味を調整するタイプだった。

よく通る道にヘルシーな惣菜を気軽に変えるカフェがある。そこで、私はイートインをしながら、周りの人がどのようなものを購入するのかを観察してみた。すると、主食だけを購入する人を私はほとんど見なかった。多くの人は、主食とヨーグルトかチアシードのプディングを購入していた。それに加えて、フルーツのスムージを購入する人もたくさんいた。

これからもわかるように、食事に相当の重きを置いていることが感じられる。1日の中で少なくとも1回は時間を使う”食べる”という行為に、心と体の安らぎを与えているところに魅力を感じる。

日本の食事の方が美味しいと感じることも多いが、食事後の眠気や塩分による口の渇きは良くなかったと今は思う。

自身の食習慣を見直す良い機会になった。


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