くすりゆびのゆびわ


久しぶりに会う度に、左手の薬指を確認する。
君はきっと決意が決まっても私に言わないだろう
だから自分でいつも確認してるんだ。

現実を突きつけられ、張り裂ける胸
夢の中で君に会えることだけが楽しみだった
1ヶ月に1度の甘い夢に胸を躍らせていた

私たち色んな話をしたね
出会ってから今までの君との時間を
1度も忘れた日は無い

簡単に手放せる その手だったら良かったよ
手放したら 君は泣いてくれたの?
そんな決意をしたら私はきっとぼろぼろだよ。
手離したくない 手放さなくちゃいけない

君の決意は私を壊す。

"けっこんなんてしないでよ"
誓約なんて私としてよ。
誰よりも君を愛してる、君も私を愛してる。
どうすればよかったなんて考えない。

君しか私を幸せに出来ないんだから、
今日も私はあなたの夢を見た。

1度だけでも愛してるって言われたかった

まだ決意はできないで私はタバコを吸い続ける。

私は右手の薬指から指輪を外し、君に会いに行くんだ。

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