門前祝儀四麻攻略打法

　麻雀には色々なルールがあります。その中でも今回は御祝儀麻雀、特に門前祝儀の麻雀について少し考えてみようと思います。

　そもそも御祝儀とは、和了をした際に嬉しいこと(例えば一発、裏ドラ、赤、金、役満、春、チューリップなど)があった時みんなが和了った人にお祝いをするという文化のことです。

　門前祝儀とはこの中で赤や金があったとしても門前で和了らないと祝儀はあげないよ。食い散らかした汚ねえ手に金は払えねえよというなんとも心が狭い人の作ったルールとなっています。都内の雀荘はほとんどが鳴いても祝儀のつくルールですが、東京を離れた埼玉や千葉や平塚の雀荘では未だに門前祝儀の店が跋扈しています。許せませんね。みんなタンヤオ赤1ゴットー1枚好きでしょうに。

　しかし現状そういう店が多い以上そこに合わせる他ありません。今回は、

･ウマ10-20の25000持ち30000返し
･赤3枚(マンズピンズソーズの5に1枚ずつ)祝儀5000点相当
･四人麻雀東南戦
を基準に書きます。

　ちなみに0.5とか0.3というよく分からない単位を使う店では祝儀2000点相当やそれに近しい比率の祝儀の所もありますがその場合は祝儀は無視して大丈夫です。普通の(というのも語弊ありますがMリーグルールと同じようなトップ取り意識で)プレイングが出来ればいいです。

　なんか1.0東風のように祝儀が10000点相当を超えるルールは色々と攻略記事が出てるのを見掛けますが門前祝儀に特化した記事は見たことがなかったので書いてみました。

　まず一番大事なことは、

･リーチが超強くなる

そして、

･鳴きが超絶弱くなる

ことです。門前じゃないと御祝儀貰えないんだから当たり前ですね。詳しく見ていきましょう。

･リーチが超強くなる
祝儀がないトップ取りでもない天鳳や雀魂ルールですらぶっ壊れ性能のリーチになんと一発裏ボーナスがついてしまいました。おしまいです。壊れキャラにさらに上方修正してしまいました。
　もし麻雀が令和にリリースされたソシャゲだったら運営総叩きです。しかし麻雀は開発者がもはや誰なのかよく分からないので責任の追求を免れています。角田はおかげで八つ当たりにあっています。

　こんな強い技使わないわけに行きません。リーチボタンが出たら必ずリーチです。張ったら曲げです。なんなら1シャンテン辺りから左手に1000点棒摘んでおいて威嚇しましょう。

　「リーチかけたら出なくなってしまう……」なんて考えている昭和通り越して元禄脳の爺はその和了率低下を補ってあまりある打点上昇の恩恵を有難く享受しましょう。というか出なくなるのは悪いことでもないんです。ツモなら祝儀はロンの3倍貰えるんですから。

　どうぞ止めてください降りてください私は悠々と引かせてもらいますのマインドでいいんです。リーチ赤1の2600聴牌ですらロンで7600ツモなら17600(厳密にはリーヅモ赤の1000-2000なので19000点)もの素点になります。これは極めて大きいです。ひたすらリーチしてツモる。これが門前祝儀麻雀の基本にして究極奥義なのであります。

･鳴きが超絶弱くなる
　当たり前です。さっきあれだけ強い強いぶっ壊れやチートやチートイやリーヅモチートイ裏裏でハネツーやと言って褒めたたえまくっていたリーチができないんですから。しかも鳴き祝儀なら仕掛けた安手も祝儀の効果で強力な一撃になり得ますが門前祝儀の場合は鳴くと単なるドラにしかならなくなってしまいます。そのため、

こういうシャンテンからチーテンをとる巡目がすさまじく遅くなります。祝儀なしの局収支上は確か10巡目あたりがチーテンの分水嶺になりますが私は門前祝儀なら15巡目までは鳴きません。もうほとんど形テン同然になってようやく仕掛けるといった感じです。このルールは他家も同じ理屈で早仕掛けをしてこないためこのような一見緩手にも見えるスルーが成立します。また、

　こういった配牌はもうドラの発から切ってしまいます。どうせ鳴く気がないので重なってもあまり嬉しくないんですよね。なら他家に重ねられる前にさっさと切ってしまえということです。


　鳴きが弱くなったことによってかわし手の評価もかなり落ちます。

　相手のリーチに副露手では押しづらくなるんですね。祝儀のせいで通常よりも高い打点になってしまい放銃した際のリスクが高くなっています。もちろん安い手でも和了を拾って相手の高打点を潰すことは重要ですがそのためにどれだけ危険を冒せるかという話ですね。

　逆に安そうなタンヤオ仕掛けにはアシストをしたりすることもあります。リーチ者に満貫1枚オール引かれるよりは1000や2000を差し込んでしまった方が安く済むことも珍しくありません。鳴き祝儀なら隠れ赤3などで大ダメージを受けることもありますが門前祝儀で副露手に刺さったところで大したことはないのです。門前祝儀麻雀はリーチを打ちたい一人とリーチを捌きたい三人の勝負であるとも言えます。

　ただそれでも鳴かないとどうしようもなさそうなホンイツの仕掛けとかはしていいです。どのみち門前に期待できないなら仕方ありません。守備力が担保された仕掛けは割とできます。しかし基本は門前リーチを打ちまくる戦法が強いということだけ忘れないでください。
　
　まとめると、

とにかくひたすら赤を使ってリーチを打て！
価値のない鳴きをするな！特に赤ある時は鳴くな！

　です。もちろん順位点がもっと高くなれば着順を取りに行くことが重要になりますし祝儀比率が低ければそこまで気にしないで打つ方が良い成績が出せます。その辺は各々上手いことやってみてください。

最後に、

　こんな麻雀かったるいし赤3金3鳴き祝東風やった方が良くね？