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妄想 とある場末雀荘にて


 千葉のある1の2-3くらいの健全なレートの雀荘の話である。

 見た目63歳くらいの皺くちゃ白髪のシワシラ爺さんが真昼間から顔を赤らめて麻雀を打っていた。
 半荘を終えると店員を呼び「おいアレくれよアレ!」と急かし氷の入った透明な泡の立ってている飲み物を持ってこさせ、そして一気に呷り唸った。

 そして次局勢い良くピンヅモ赤々の2枚オールを引きヅモすると、その祝儀分の金をそのまま店員に渡し私にも同じ飲み物を振舞った。奢りだから景気よく飲めという。断ろうとするも若いもんが遠慮するなと言って聞かない。

 「要らねえし酒飲めねえしそもそもそれ俺の金だよふざけんなジジイ」と思いつつも断り続けてこのぬるい爺さんが卓を割ってしまってはもったいないと思い受け取ってええいままよと一気に飲み干した。


 炭酸水だった。

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