耳障りの良い言葉は、ビジネス書や誠実な男が語ると信憑性が上がる

世の中には、耳障りの良い言葉というのがある。

「儲かりますよ」「年収アップしますよ」「成功者になれますよ」「痩せますよ」「若くなりますよ」「モテますよ」・・・

そして、こういうのを言い方を変えてタイトルにした本がたくさんある。

例えばだけど「デキるビジネスパーソンが大切にする睡眠術」、「スマホ1台でプラス300万稼ぐ方法」、「出来ない、と思っているあなたへ」、「会議では発言するな」、「失敗力」、「好きなものを食べて−5kg」、「笑み活」とかとか。。。

適当にタイトルをつけてみたけど、主語や目的語を変えるだけで同じタイトルになるものは多いんじゃないだろうか。例えば有名な「メモの魔力」の単語を変えて「鉛筆の集中力」とか、「白湯の満足力」とかいくらでもできる。

こういうのは「〇〇という行為をする(しない)ことで、□□という希望が叶う」という方程式が裏に成立する論の元につけられている。だから私みたいな単純な人は、この本をよめば、□□という希望が叶うのだなとウキウキと読んでしまう。聞くだけで英語力がアップしたり、ぶら下がるだけで健康になるやつのライト版というかなんというか。

本屋(やアマゾン)では今日も、この本を買えば魔法のように願いがかなうと信じる人があとをたたないであろう。つまり、私ね。

かくいう、耳障りの良い言葉は、恋愛でも見られる。

「結婚も視野に入れてる」「嫌いなわけじゃない」「君がもっと早く現れてくれてたら」「離婚するつもり」「お前といると楽だな」「他の子と違うよね」「なんで?俺のこと嫌い?」とかとか。

こういうのってセフレとか不倫の現場で出てくるんだけど、「○○ということは、つまり私と一緒になる気があるってこと」ととれそうに思わせといて、事実は「○○ということなので、つまり私と一緒になる気はないってこと」って意味だったりして、前者を信じてこじらせやすい人も多い。例えば昔の私のように。

なんていうか、本という形をとったり、誠実な男という形をとったりすれば、信憑性が上がるんだから単純なんだよね。

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