ダリアの帯

初めて大島弓子作品に触れたのはアニメの「綿の国星」で、高校の先輩が自前のセルビデオで上映会を開いてくれた(かなりのファンだ)。美しいと思った。「四月怪談」も実は映画が先で、俳優としての、愛嬌があって男前でもあるギバちゃんを観て好感を持ったしおもしろかった。夫は映画はだめだという。初期作品からきっちり読んでる正統派の大島ファンなのでそれは仕方あるまい。まあでも私はあの設定アレンジはありだとおもう。まあそんなかんじで読むのは同年代の人よりだいぶ遅く選集の「ダリアの帯」巻を大学1年初めての帰省で夏休みに読んだ。きっかけは忘れた。異様に衝撃を受けた。夏休みは大島作品を読み始めるのにいいんだと思う。実家の畳の部屋が記憶に残るくらいだったから。それから綿の国星とか、ほかの手に入る単行本を買うようになった。そういえばWOMBSは「ダリアの帯」に直接的影響を受けているのかもしれない。今の今までそんな風に考えたことはなかった。本当に。頭に焼き付いたのは実家の畳だけではなかったのかもしれない。

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