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自分のような人たちに寄り添う作品

私は、今でこそNFTアーティストと自称していますが、NFT活動を始める前は、イラストの仕事をしたいと思い、クラウドワークスに三桁以上応募したものの、採用されたのは数件という悲惨な状況でした。
誤解を恐れずに言えば、NFT活動の原動力はイラストレーターとして身を立てられなかったという私怨です。

自分の好きな絵を何とか描き続けたい。その一心で現在NFT活動に邁進しています。

ではどんな絵が描きたいのかと一言で言い表すと、「葛藤している姿」です。

私は自分が嫌になるくらいネガティブな人間で、特に自分への攻撃がすごいです。
自分の弱さ、愚かさ、ダメさ、冷酷さなど攻撃理由はいくらでもあります。
そのためNFT作品でもダークな感じの作品を見るとすごくほっとするんです。
ダークでなくても毒があるようなものもよく心に刺さります。
おそらくそこに自分自身を見ているような気持ちになるのだと思います。

自分の作品にお迎えが来ない時などは、いつも僻みのセリフが頭をよぎります。
「こんなダークでネガティブな作品はやっぱり欲しくないよね」と。

しかし、そんな僻みから生まれた作品たちも、私にとっては子供のように大切で貴いものなのです。

図らずもこれまで重荷だったネガティブな面が、NFT活動を通じて、それらとより真摯に向かい合うことで少し愛おしく思えるようになったのは予想外の興味深い出来事でした。

共感を求めるのはおこがましいですが、私と同じような感性の人の心が少しでも軽くなるような、そんな作品を創ることができればとてもうれしいです。
これからも自分のように心に葛藤を抱える人たちに寄り添う作品を創り続けていきたいと思っています。

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