訪問看護師ゆみひこができるまで③
私の職業は、訪問看護師です。この仕事に就くまでに、看護師として、様々な環境で経験を積んできました。看護師免許を取得して23年、自分のしてきた仕事を振り返るよい機会だと思い、また、看護師の仕事について、読んで下さる皆さんに知ってもらいたいという思いも込めて、訪問看護師ゆみひこができるまでを書いてみたいと思います。
③看護助手として働きながら勉強
看護学校は卒業することができましたが、国家試験に受かることができず、看護師として働くことができなくなってしまいました。
どこか、働けるところを探して働きながら資格浪人しなきゃいけないな…と思っていましたが、就職するはずだった病院が、看護助手として雇ってくれることになり(相当人手不足だったのか、理由はよくわからないままですが)、さらに、卒業した学校の担任だった先生が、週末に勉強の相談に乗ってくれることになりました。実は、その年、国家試験に落ちたのは、私の他にあと2人いて、担任の先生はかなり責任を感じて下さっていたようです。
白衣は着ることができませんでしたが、ピンク色のユニフォームを着て、午前中は外来で受付業務や診察の介助、診察器具の準備や片付けを行い、午後は業務が無ければ空いている部屋で勉強をさせてもらう日々が始まりました。
私は、耳鼻科、脳神経外科、外科の業務を担当することが多く、先生や、看護師さんに業務を通じて沢山のことを教えてもらいました。仕事終わりにご飯に連れて行ってくれることもあり、週末は学校で勉強を見てもらい、恵まれた環境で1年間充実した勉強をさせてもらいました。
そのおかげで、二度目の国家試験は無事に合格することができました。
当時は国家試験合格者の名前が新聞に載る時代で、外科に長く通われていて、私のことを覚えてくださった患者さんが新聞の私の名前に印を付けて持って来てくださったり、お祝いを言いに来てくださったり、周りの方々の温かさが本当にありがたい、感謝の気持ちいっぱいで、無事に看護師になることができました。
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