素晴らしき世界
映画館に観に行くことかなわず、原作の身分帳もなかなか読めず。
Podcastリスナー仲間のお仕置き三輪車さんが始めたツイキャス「お仕置き三輪車のエレクトリカルドライブ」で、同じくリスナー仲間のchicago coffeeeさんがゲストで行われたツイキャスでストーリーのみを知り。
それから随分経って、限定配信されると知り、やっと、やっと映画本編。
見ている間は、ツイキャスで聴いた感想トークが頭の中で再生される、不思議体験。そのまんまだな。
初めて見た映画のはずなのに、見たことある、これってデジャブ?感想トーク抜きにしても、やっぱり見たことある。
何だろう、何だろう、何だろう。
なんとなくわかるような、わからないような、ぼんやりした感じ。思い出せそうで、思い出せなくて。
とりあえず放置してみる。
…わかったよ。
訪問してたお宅、関わってきた方々、私が仕事やプライベートで経験してきたこと、色んな断片が詰まってるんだ。
ボロアパート、役所の窓口、担当のワーカーさん、スーパーの店長さん、免許の更新窓口。
自分のやりたいことが上手くいかなくて燻ってる若者、肩肘張りまくって舐められないように仕事する女。
介護業界の現実。
障害者枠雇用。
孤独死。
見てきた、体験してきた。
全部混ぜて、こねくり回して、寝かせて、伸ばして焼いたら多分この映画にとてもよく似た景色になる気がした。
病院勤務していたころに、入浴介助で背中を流させてもらったおっさんの背中には、縁取りだけの見返り美人。
「これって、色は入れないんですか?」
「色は金がかかんだよ。」
あのおっさん、どうしてるかな。
どこかの空で繋がってんのかな。
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