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訪問看護師ゆみひこができるまで②

私の職業は、訪問看護師です。この仕事に就くまでに、看護師として、様々な環境で経験を積んできました。看護師免許を取得して22年、自分のしてきた仕事を振り返るよい機会だと思い、また、看護師の仕事について、読んで下さる皆さんに知ってもらいたいという思いも込めて、訪問看護師ゆみひこができるまでを書いてみたいと思います。

②看護学生生活はキツかった…。
看護学校に入学しましたが、学校も寮もなんというか、独特な世界でした。
漫画の寮生活に憧れ、寮に入りましたが、寮生活は、起床から就寝までその日の当番が鳴らす鉄琴で管理され、風呂の入り方にもルールが細かくある、軍隊のような生活でした。
学校に着くと、校内の掃除から始まり、授業はもちろん、実習もあります。
実習は学校が附属していた病院だけでなく、保健所、老人ホーム、幼稚園、精神科の病院にも行きました。この頃はまだ訪問看護というものが無く、その存在を知ることなく、病院に就職するんだろうなぁと思っていました。
勉強もキツかったですが、それ以上に私をなやませたのが、「女の世界」でした。高校まで共学の学校で、のほほんと過ごしていた私は、女子校の洗礼を受け、途中、精神を病みかけたこともありました。カウンセラーさんに話を聞いてもらったのと、3年生になり、寮を出て、自宅から通うようになり、何とか持ち直したのですが…。
卒業を前に受けた国家試験、落ちてしまったのです。
国家試験に受からなければ、いくら看護学校を卒業しても、ただの人、看護の仕事をすることはできません。目の前が真っ暗でした。

*看護学校全てがこんな厳しい学校ではありません。私が通った学校が厳しかったのと、通っていた時代がだいぶ昔ですので。ちなみに、私の通っていた学校は、随分前に閉校になりました。

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