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我慢と勝負の狭間のバランスとは⁉︎

個人開業〜小規模で力強い店を作る10の法則のセミナーに行ってきました

講師は、私がいつも心のオアシスと通いお世話になっている米安珈琲代表の川那辺成樹さん

その日を含めて2回シリーズで開催されるとあって、即申込、参加させてもらいました。


川那辺さんの経歴は、私と重なる共通点もたくさんあり、そしてその経営に対する価値観も似ているので、よくカウンターを挟んでそんなよもやま話をさせてもらうのですが、こうして改めてしっかり聴かせていただくと、また違う発見や知らないこともたくさんありとても勉強になりました。

中でも心に残ったのは、バランスという言葉です。それは資金繰りのバランスであったり、販売商品比率であったり、年対比の売上であったり。そして具体的な数字だけではありません。自分のオンとオフ、家族との時間のバランスなど目に見えないもののバランスの大切さも話していました。

つい人間は右側と左側があるとどちらかに傾いて結論付けたがったりしてしまいます。時にはそんな勢いや勝負をかけないといけない時もあります。

それでも、どこかで自分の感情を少し離れて見るバランスが大事だと話してくれました。

川那辺さんの前職は心理職でかなり東京で大きな仕事を任されて来ました。そこから全く畑違いの喫茶店を実家に戻って、いちから始めようと決心します。

前職で華々しいキャリアを築いてきた人ほど華麗なる転身を図りたがります。だけど彼は珈琲の世界では全くの素人であるということを冷静に見ていました。この方に師事したいという出会いがあると、頼み込み弟子にしてもらってから3年半は修行の日々、その間の生活は、ハローワークのキャリコンで働き、毎週末になると滋賀から東京に通い修行したそうです。

そこから卒業しても直ぐに店を開店するわけではありません。先ずは様々なイベントに出店し、自分の珈琲を出し、名前を覚えてもらいファンを作ることに専念し、やっと満を辞してお店をオープンされたとのことです。

このタイミングが来るまで、みなさんならどれだけ待って準備にかかれますか?
待つという気持ちをコントロールする心のバランス、そして相反するようですが今だ❗️と思ったら思い切って勝負に出る勇気。
このバランスを自分の中でどう取っていくのか、形態は違えど私もいつもその課題に向き合いその都度試行錯誤しながら答えを出していかないとと自分のお尻を叩いています。

そして米安珈琲は、それだけの準備の期間をさき、順調な店舗経営を展開していってます。
オープン時には、日本にも300人程しかいない「アドバンスドコーヒーマイスター」を取得し、またそのペアリングのお菓子は、本格的に学ばれた奥様のドイツのケーキを提供
店の内装からホームページ、備品に至るまでコンセプトを貫いたものに統一できているとのこと。

だから私も日常から少し切り替えたくなった時、少し誰かに心の澱を話したくなった時、自然と米安珈琲に向かいたくなる理由が改めて分かりました。

プロフェッショナルの空間に安心して身を委ねる心地よさなんですね。
そしてそれは、案外 強烈な特徴や刺激的なメッセージというより、このバランスの中で醸し出される心地よさにあるのかなと思います。

当たり前のことを当たり前のように淡々と続けること、驚きよりも期待を裏切らない信頼感、私も自分なりのバランスをとりながらお客さまと接していきたいと思いました。





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