涙
むせぶこともなく
嗚咽することもなく
静かに
するりと流れる
一筋の涙
何気ないあなたとのやりとりのなかで
自分でも気がつかない程の胸の痛み
想いより先に
躰が反応してしまっている
そんなときは
たいがい
自分のなかで
矛盾が生じ
言い訳も開き直りも出来ない私がいる
立ちすくんだまま
思うがままに突っ走ることもない
歯がゆさが
言葉を越え
まるで赤子のように
思わず
感情のおもらしをしてしまっているのだ
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