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鴨川の飛石

無理をすれば飛べないこともない
鴨川の飛石

景色の美しさにほだされてつい渡ってみたくなるのだけど
スタート地点に立つと思ったより遠くに思える向こう岸と、水面近くの水流の轟音に慄きつい足がすくむのです

それでも貴方は少し先をひょいと渡っては笑いながら私を待ってくれた。
必ず振り返り手を差し伸べてくれる。

面倒な位にひとつずつ飛石を前に足がすくむ私に辛抱強くお付き合いをしてくれる。「せぃの!」声を揃えて子どもに返って飛び石渡りを楽しむ

昔から何ひとつ変わってないね
あの頃も勢い余ってフライングしては、交差点の真ん中で動けず困っている私を、必ず助けに来てくれた。

だから私もまた懲りもせず、後先考えず走ってたのかな

人生の飛石、どこで堕ちちゃったんだろう。

今でも白馬の王子様がまたお迎えに来てくれるかなと、頭の片隅で夢見ている。
王子様は来ないから夢物語なのにね

白昼夢を見たのです

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