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稼ぐことと鶏たまごの関係

子どもの頃、漫才か落語などで
鶏が先か卵が先かなんて小咄を聞いていた
どっちからでもいいじゃん
そんな風に安易に結論付けて、意味のない論争をただ面白がっていたような記憶があります。

ただ自分で事業を始めた場合、お金が先か理念が先かとなると、これはどっちでもおんなじよ、とは気軽に言えません。

こうしてフリーランスを10年続けてみると
自分で仕事を作るとは、先に自分が人さまの為の役に立ってからが事業の始まりで、そこまで我慢ができるのか自分との戦いだなとも思うのです。

ただ、現実的にはお金のために嫌な仕事でも働いている人はこの世にごまんといて、理想論ばかり言わないでと怒られそうですよね。

give&takeにしても、本音は先に利をまずは確保したいと思うのが素直な人間の真理なのでしょう。

ところが、長い目でみると、結局仕事として成り立ち、その結果報酬としても実績を上げられている私の師匠とも言うべき方々は、皆先にgiveができる人。とことん痩せ我慢大会に身を委ねる覚悟を経て這い上がって来ている人ばかりなのです。

「金は天下の回りもの」と言われるけれどちゃんとgiveから始まる渦巻きを作ることが大事と教えてくれるのです。逆回転から始まると初めは勢いがあったとしてもいつしか失速してしまいます。

ある時、私も尊敬する諸先輩をお手本に、最初の大縄飛びに入る瞬間のようにドキドキしながらgiveから始まる渦巻に飲み込まれて飛んでみました。勿論最初から上手くいくわけがないのですが、不思議と、もうこれでお終いだと覚悟した時に限ってミラクルが起こり、何度も救われるのです。

やっと最近、確信を持ってその正しき渦に安心して身を委ねられるようになりました。

その痩せ我慢をするためにも少なくとも半年間は踏ん張れるくらいの運転資金を用意しておくといいでしょう

最近では、どんなアクシデントに遭ったとしても、ここがドラマのクライマックスで盛り上がるところだからとメモを取り、少し自分を客観視しながらやり過ごせるくらいまで、心臓に毛が生えてきました。

結局は、状況が辛くてもその思いを信じられる仕事であり自分自身であること。
そんな仕事に出会えたこと、それが全てで、それだけで幸せ者だと思うのです


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