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ーカウンセリングの窓辺でー 「涙」

今日は様々なところで涙と遭遇しました
ある人は思いが叶えられた嬉しさで涙ぐみ
また別の女性は今の置かれた境遇に涙し
FBの中では初めての生命の誕生に戸惑い涙する

ひとは心の淵いっぱいまで
感情の露を溜め込むと
表面張力で張るだけ張って
一気に決壊を起こしてしまう
そこはもう制御不能の領域
一度 淵から踏み出してしまえば
落ち着くまで成すすべがない

涙には何の作用があるのだろう
神様は何故に人に涙を作ったのか

きっと神様は涙を
浄化のアロマとして作ってくれたのだ
人はもともと欲張りな生き物だから
手元にあると
それをつい溜め込もうとしてしまう
それが幸せなことであれ
辛いことであれ
頑張ってきたことであれ
こころの澱として溜まり物事の流れが滞ると
そこに腐敗を作り新しいものはそれ以上何も生まれない
両手がモノいっぱいに溢れていると
目の前の新しいものを掴むことが出来ないのだから

だから人は涙で流す
感情を上手にその流れに乗せて
その涙の溢れゆく勢いと共に
無意識ながら自分の抑えきれない想いを
手元から解き放そうとする

その欲から離れてしまえば寂しさよりも
さっぱりとするから不思議
何も無くなった空間に
新しい空気が入り込み
大きく深呼吸をすれば
再び細胞が生き返る

だから涙を流したくなる
訳なんて何も考えなくていいのです
流したあとにきっとわかるはず
人は失って初めて
また新たなるものが見えるのだから

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