zero-sumの行方
光と影
光があればこそ存在する影
片方が強くなればなるほど
その相方の存在は増してくる
人の感情も同じかもしれない
良き人を演じれば演じる程
自分の中に眠る決して消えることのない
邪悪な根があることを意識させられる
喜びの陰には選民意識が
勝利の陰には征服欲が
非難の陰には嫉妬心が
慈悲の陰には優越が
憐みの陰には差別する心が
激しい感情のすぐ脇に
今にも軽く音を立てて折れそうな
臆病者の心があることを実は自分で分かっている
自己欺瞞の自分に対峙しながら
せめて人をいたずらに傷つけないように
二人の自分を程々に飼いならしながら
生きていくしかないようです
それも、また自分だと
ショーウインドウに写った私は
さて、どっちの顔をしてますか
Photo by Makino Daikuu
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