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親は子供にとって堂々とした壁になれるでしょうか

「親と子の投資基礎講座」で、先日受講した子どもさんは、中学二年生の男の子でした。初め申し込みを受けた時、高校生対象が基本と考えていたので、一瞬どうしようかなと思いましたが、親御さんが大丈夫と考えて申し込みされたのでしょうから、喜んで受講していただきました。

1回目はZOOMのオンラインで、そして2回目はせっかくなのでおうちサロンまで来てもらいました。全国どこからでも受けていただける、そのメリットを享受しながらも、やはりリアルでの恩恵は計り知れません。それは、受講する側だけでもなく、私にとってもです。

親御さんからすると、反抗期真っ最中という彼でしたが、いやいやどうして、しっかりと自分の意見を初対面の大人に対しても話せる好青年です。何故株式投資に興味をもったの?と聞くと、「将来は社長になりたいから、何をするかはまだ決まっていないけれど」と、屈託なく答えてくれます。となれば、私も投資を通して、あなたの社長業に役に立つモノの考え方、社会の見方、投資の方法を伝えたいと目的が明確になりました。

専門用語も飛び交い難しいところもあったでしょう。そういう時もすぐにそれはどういう意味か?と聞き直してくれるので、私の学びにもつながります。

そして2時間あっという間にプログラムが済んで、一緒にお昼を食べていた時のことでした。実は2学期から学校を変わるのだという話がでてきました。何でも本人が希望して私学に進学したのですが、実際に行ってみて自分の思い描いたのと違い、もっとスポーツを一生懸命したいから公立の中学校に転校することにしたというのです。もし、私が親だったらどうその課題に対して取り組んだでしょう。「自分で決めた道だから、最後まで真っ当しなさい」というでしょうか、それともこどもの言うままに何でも賛成するでしょうか。

学校や友達関係でトラブルがあったとかいうのでもなさそうでした。学校とも何度も話し合いが行われ、先生は最後まで彼の将来を軸に考えてくれたと話していました。これも彼が経営者になるというプロセスの大事な出来事なのでしょう。自分が決断したことを時に撤回する。それが何故なのかを周りに説明して、そのあとのリスクも覚悟してまた決断していく。TOPに立つということはこれの繰り返しです。そして、何より親御さんが素晴らしいと思いました。ちゃんと彼の壁になっている。子どもたちはその親を説得し、自問自答を繰り返しながら自分の思いや覚悟を打ち立てていくことができます。

押しつぶさず、堂々と壁になる。これは私の子育ての軸にしてきたこと。
我が家はその壁であえなく子供たちが撤退したこともありました。それもそれなのでしょう。少なくとも、子どもの言うことだからと軽んじず、押さえつけず、私が疑問に思うことは対等にぶつけてきたつもりです。その繰り返しの中で二人のこどもは、それぞれの特性を活かしながら、最後は軽やかに親を超えていってくれたと思います。

彼に今14歳で出会って、私なりのお金に対する哲学を伝えられたことは、本当に幸せなことでした。またそれをきっかけに、これからも色んな人と出会ったり、経験を重ねながら一回りも二回りも大きくなっていくことでしょう。とてもこれからの成長が楽しみでなりません。

あっという間に教えたりすることは無くなるかもしれませんから、せっせと美味しいご飯を作ってたまに近況報告してもらえるように待っていようと思います。

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