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夢との狭間で〜母船回帰

以前、夢の世界で不思議な空間に迷い込み、さらにはリアルの友人までがその空間に行った経験を持っていた、というシンクロを経験した。

しかもこの話を共有できる人々が現在だけで4人ほどにまで増えている。

不思議なことだ。


私は夜眠りにつき、再度この母船らしき空間を訪れた。

昨年末、確か冬至前日のことだった。

気がつくと私は誰かの案内で、また大きな建物の中を進んでいく。

日常で私たちが過ごすような3〜6畳くらいの和室をいくつかくぐり抜けて
大きな和室に辿り着いた。

どこか旅館などにありがちな畳の大広間もしくは大宴会場のような場所。

以前は誰もおらず仏像だけの空間だったが、今回は違った。

障子の向こうは真っ白で、明るい昼間の時間帯であることが推測される。

そこには正面に向かってパイプ椅子とマイクスタンド、三脚に乗ってる状態のカメラ、全てがかなりの台数置かれており、夢の世界では初めての体験だったのだけど、さっきまでかなりの人数がこの部屋にいた「熱気」を感じた。
なんというか、大きめの記者会見が終わった後の場、のような雰囲気だった。

「今はアフターで落語をやってるんですよね。」

案内人役の誰かが私に教えてくれる。

正面を見ると、大して人はいないのに、何枚にも積み重なった座布団の上で明るい色の和装をした落語家らしき人物が私たちの方を向いた状態で淡々と落語的パフォーマンスをしている。

私はそこで記者会見には間に合わなかったけど、落語見れたからラッキー♪ くらいの気持ちになった。

そして場面は唐突に変わり、着物姿の子供の顔のドアップ。

その子の姿は「ちゃーん!」で有名な子連れ狼の子供のような装いをしていて
私に対して何か話しかけてきた。

会話の内容は覚えていないけど、その子の顔から周囲を見渡すと、たくさんの人々がそこにいて、なぜか皆着物姿。

土間でご飯を炊いてる女性、奥の部屋で食事を待つ老若男女たち。

着物というと煌びやかでお洒落な和装を思い浮かべがちだが、この時の人々の和装は完全に江戸時代とかに庶民が着ていそうな地味(?)な色合いや柄のものだった。

私に対して皆笑顔で気さくに話しかけてくる。

それぞれ何となく見覚えがあるような気がして、彼らに対しては「昔いた場所の近所の人」のような感覚を覚えた。

そしてやっぱりそこの空間もつぎはぎ仕込みになっていて、うまく言えないけれど現実世界で例えるなら、まるで昭和初期の場末の飲み屋街のようなカオスさを感じる。

上下左右正面後ろ斜めとかが重力の法則に逆らって、隙間なくパズルのように目の前に広がっている。現実の3次元からするとなんてサイケデリックな作りの場所。

いつか描いたこの母船内。紙に落書きのように描いたので上の部分はちぎれてますね。


冬至前は、ここまでを夢の世界で体験した。

そして新年が明けて5日頃の夜に、また私は母船を訪れる。

この時は今までで一番リアルな回だった。これまでが平面〜2Dだったとしたら、完全な3D世界。全てがホログラフィックに、立体的で、現実の三次元と見境がつかないような空間だった。

最初はイビザ風なプールサイド・パーティのようなところでワイワイ人が大勢いる中にいたのだけど、いつの間にかやっぱりたくさんの部屋を抜けていくところから始まって、さらに前進(しているような感覚はあまりないのだけど、場面転換の仕方が前に進む、という感覚で時間が過ぎてゆく)していくと、なんだか木造の古い日本建築の家屋がサイケデリックにつぎはぎされている中、何となく「外」に出た。

そこには何かの建物に対して並んでいるたくさんの人人人。

そして、やっぱり皆んな和装気味。

列の前の方には私の愛する人の姿(もちろん着物姿)もあり「あら!」と思いつつも瞬時に場面が切り替わり、私は何か店舗の前に立っている。店舗の入り口であるガラス戸には何枚か紙が貼られておりよく見るとそれは雑な感じだけど家の間取りだった。

ていうか、不動産屋さん??

スライド式の扉を開けて中に入り、家を借りる話に進んでいくのだけど。

そこの従業員はまるでフーテンの寅さんのような出立で、ちょっと間違うとギャングスター的雰囲気も醸し出していた。

話の途中でその寅さんが

「あれ?あんたまだここ来ちゃダメでしょう!さあ、帰った帰った!」

と言って詰め寄られ、私はいきなり店から追い出されてしまった。

そして、その夢から覚めたつもりの夢の中で

「あの世って、賃貸で住むところらしいよ!!!」

と誰かに話している。

そう思ったところで本当に目が覚めた。

・・・・三途の川不動産??

そんなワードが脳裏をよぎる。


と、この話を早速友人に話したところ

「つい最近私も行ってきましたよ!」

って!

彼女の夢では、江戸時代風なことはなく、現代的なファンシーショップや子供服エリアがごちゃごちゃ入っている感じだったらしい。さらに別の日にはスタイリッシュなエリアでシロガネーゼ的マダムたちがお洒落なカフェで飲み食いしているような感じ、空間はガラス張りで明るかったそう。

さまざまな状況設定があるものの、やはり最初に辿り着くのは「和室」というのが
共通点。そして全てがごちゃごちゃしている。

一応生きて生還しているので、何となく三途の川手前のエリア、この世とあの世を結ぶ中間地帯のようなところなのではないかという話になった。

しかも私に至っては不動産屋にまで入ってしまったのだけど、何と友人もその従業員に出会ったことがあるらしい。

あの世の賃貸事情を垣間見たような気分になったので「地獄の沙汰もなんとか次第」って本当の話なんじゃないのかなあ〜なんて思ってしまう。(そうではないこと、もしくは費用自体が何か違うものであることを切実に願うけど笑)

もしくは、日本人の集合無意識の中のどこかに紛れ込んで行ってるとか。

今や私たちのいる地球の現実世界が急変しているのだから、あちらの次元世界も
変化したり、アップデートされているのではないかと思う方が自然かもしれない。

母船を訪れる時の自分については、調子が良い時もあれば、不調な時や答えを知りたい時だったりもするので、一概に「こう!」とは言い切れないのだけど。

共通するのは、途切れていた瞑想習慣を復活させた後に、ふと気づいたら行っている、ということかもとぼんやりと思う。

「あの世界が一体何なのか?」

を追求したいような欲求は特になく、行ける時には行くんだろうな、という感覚でいる。

さて、次の訪問は一体いつになるだろうか?



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