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勝つチームは勝ち続けるし、負けるチームは負け続けるのはそういうことか。

ラグビーに負けず劣らずプロ野球も好きなので、今年はひょんなことでオリックス・バファローズにハマって、毎試合熱心にチェックしています。

そのなかで、オリックスが4連敗くらいした時があって、気づいたことがありました。

パ・リーグで断トツの打率を誇る3番バッター吉田正尚選手が怪我で戦列を離れたことをきっかけに、打線が繋がらない。そうすると、ピッチャーは1点たりとも与えまいとリキんでいき、好投していたのに5回あたりから徐々に球がうわずっていく。四球なんかが絡んで2〜3点取られピッチャー交代。後半のほうで多少追い上げたりはするものの結局負ける。連敗中の負け方はほぼこんなパターンでした。

その後正尚選手の復活で(そのあとまた怪我で離脱し現在オリックスは大苦戦中ですが)打線が復活。そうするとピッチャーもリキみが取れたのか力強いピッチングを見せて、完封とまではいかないものの0点に抑えたり、序盤で乱れてもしっかり立て直せるようになりました。

今さら野球のルールを説明するまでもないと思いますが、野球の場合、攻撃と守備は明確に分かれているので、ピッチャーの調子というのは、普通に考えたら攻撃の調子とは関わりがありません。(特にパ・リーグはピッチャーは打席に立たないので、なおさら無関係なはず。)それでも、やっぱり1〜2点取られても大丈夫と思って投げるのと、1点たりとも!と思って投げるのとではプレッシャーがかなり違うはずで、打線の調子はピッチャーの調子にじわじわ影響します。

逆の立場もおそらくあるはずで、とりあえず1〜2点取れればなんとか抑えてくれるだろうというピッチャーの時に比べて、5〜6点取らないと安心できないぞというピッチャーの時では、打撃陣も慎重になりすぎたり前のめりになってしまったりするのでは、と思います。

なるほど、セパそれぞれ6球団ずつ、どのチームも平等にドラフトの機会が与えられ、能力のある選手が集まっているにも関わらず、1シーズンを終えるとかなりの差がついているのは、この好循環にハマるチームはどんどんプレッシャーから解放され、ますます強くなっていくし、悪循環にハマったチームはどんどん萎んで負け続けていく、ということなのかもしれません。

これって企業とかの組織でも全く同じことなんだと思います。

業績が上がらない組織は、どうしても小さな失敗さえ恐れるので、思い切った投資もしにくくなるし、新しい挑戦もしにくくなる。その消極的な姿勢が、ますます業績が悪化させる、という悪循環に陥っていくことがあります。また、自分や自分のチームが多少のミスをしても他のチームがカバーしてくれると思って仕事をするのと、たぶんカバーしてくれないだろうな、と思って仕事をするのでは、思い切りが違います。忌憚のない意見を言わなくなったり、リスクのあることに挑戦しなくなったり。面倒を避けて前例踏襲型になったり、なにもかもがトップダウンになっていくこともあります。

この悪循環を断ち切るためには…。プロ野球なら、ベンチの明るいポジティブな雰囲気とかコーチや監督の言葉が効果的だったりするものですが、企業だとなんなのでしょうかね。

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