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笊の目を細かく

昨日今日と一泊二日で、モンドルキリというところに連れて行ってもらいました。車で片道6時間以上、見る景色がみるみる変わるので飽きることなく往復ほぼ(夜は流石にちょっと寝落ちた)全て寝ずに、窓から顔を出す犬のように幸せな気持ちで外を眺め続けていました。
モンドルキリは、日本で言う軽井沢のようなところと聞いていました。嘘やろカンボジアの片田舎が?!と思いながらハードルダダ上がりで行ってみたところ…滅茶苦茶よかったです。カンボジアにも避暑地があるんや、と思ったし、夜はほんっとうにとにっかく星が綺麗!流れ星もたくさん見えました。オリオン座の周りってこんなに星があったの!?と思う星の量。細かい物まで本当にたくさん見えたし、いつも見えているような明るい星は何時もより格段に近く感じた。しかも、カンボジア特有の、山がなくだだっ広い土地と発達していない田舎のおかげで視界は360°パノラマ。2年前だともっと何もなかったらしいですが、今は観光地として発達してきていたのでお店もホテルもたくさんありました。まだ一部しか見てないけどプノンペンに帰ってきて人口や交通、建物の密度賑わいを見て更に、めっちゃええとこやん…てなりました。すっかりモンドルキリに、いや前連れて行ってもらったカンポットも、いやもうカンボジアという国に、完全に惚れ込んでしまいました。来月にはもう帰ってしまうけど、絶対帰ってくるぞと強く思っています。

で、先程プノンペンのお鍋屋さんで晩ご飯をご馳走になり、帰ってきました。
そこでまた社長にいただいたお話があって。ホットなうちにここに残しておこうと思います。

僕はまだ君たちを少ししか見ていないけれど、視点や考え方が、僕や僕の周り今までいた人たちとは全く異なるなあと思う。

同じ景色を見ていても、得ている情報やその量は人によって違う。それは何故か。意識が違うから。例えば、買いたい車があるとする。そうすると、街中で、やたらその車種が目に付くようになる。これは意識の問題だ。

物事を注意深く見る。そしてそれらについて、もう一歩深堀りして考えてみる。そうすることで他の人に比べて、人生に差がつく。

よっぽど自分の情報収集力に自信がないと言えない言葉です。実際、社長は昔警察学校に通っていて、当時のテストでその能力が桁違いに高かったらしいです。
言われてみれば確かになあと思う話です。

みんな同じ景色を見るけれど、それはそのままではガバガバの笊の目をすり抜けて行ってしまう。あるポイントを意識することでその目は細かくなり、そのポイントに関する情報が残りやすくなる。
普段自分でもいろいろ考えながら物事を見たり、なんで?と思うことを大事にしているつもりでしたが、社長にじゃあこれはなんで?とか、これ見て何か気づいた?と言われると答えられないことが多かった、つまり、まだまだ笊の目が甘かったということです。

そんな意識だけで人生が何倍も濃厚になるのです。意識しないなんて勿体なさすぎる。もっと笊の目を細かくして、貪欲に情報を蓄積していこうと思います。

注意深く見ること、に関連してもう一つ。
社長は大変真っ直ぐで自分の信じたことや信念を貫く強さがあります。しかし、その尖った人格の割に、人間関係についても、学ばせていただくことが沢山あります。
社会で認められるために大事なことは
・とにかく仕事が早い。仕事をどんどん取る。
・とにかく気が利く。周りに気を遣いすぎて1人になるとどっと疲れが出るほどに気を遣う。

だそうです。
早いことで、PDCAを回せるし、そのたびに顔を合わせることで相手とのコミュニケーションが捗り、1人で時間をかけて完璧なものを作り上げるよりも頼み手の(時に変わりゆく)要望に確実に応えることができる。
(特に仕事ができる人において)仕事さえできればいいだろう、と思ってしまいがちではあるが、社会とは人間同士の付き合いである以上、そうはいかない。やはり相手におっ、と思わせるような気の利きぶりを見せろ。そうすることで可愛がられる。嫌な見方をすると媚び売りかもしれないが、上に可愛がられないと、どんなに仕事ができようとも、それを100%で評価してもらうことは難しい。
…とこんな感じのお話をして頂きました。

たしかに、気の利く子をみると、あ、勝てないと直感で思ってしまいます。敵わない人間力を感じる。
一方、気が利きすぎて気を利かせられない、例えば、合コンでサラダを取り分けるべきシーンだと分かっていてもそれを更になんと思われるかを気にした挙句敢えて取り分けないという選択をする人は日本人にはたくさんんいると思うんです。私はこの気持ちとてもわかります。でもここの見極めも大事なんだと思います正直。そこのプラマイを考えると(その場で勝つことを考えるのであれば)、取り分けるべきわということはわかるはず。視野を広げ、ビーチフラッグのようにできるだけ沢山の旗を周りより先に如何に手にするかにかけて頑張ってみようと思いました。

こんなに私たちのことを我が子のように大事に思い、気にかけながらも好きなようにやらせてくださり、人間力の面までも勉強させて頂けるような境遇に改めて感謝しながら、残りわずかも貪欲に社長のスピリットを吸収していこうと思います。

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