日帰り手術をした話

日帰り手術初体験

いきなりですが、12月半ばに日帰り手術をしました。
(時系列バラバラですみません、コロナ感染よりも全然前の話です)
手術、といっても大げさなものではなく、本当にちょっとしたものです。
具体的に何をやったかという事も全然書けます。
下肢静脈瘤の血管内焼灼術というものです。
今回は、発達障害全然関係ない話ですみません。

どんな病気なのか

そもそも下肢静脈瘤とは何ぞや、という話ですが、
「足の静脈の、血液の逆流防止弁が壊れて、血が戻りにくくなり、血管がこぶのように浮き出たり、痛みやむくみなどの様々な症状が起こるもの」
という感じです。
詳しく知りたい方は下記をどうぞ。

治療法については、何種類かあるようで、症状や検査結果をもとにして医師が決定するという形なのですが、私の場合、両足ともに、何本かある静脈のうちの1本について、太ももの付け根あたりから、逆流防止弁が壊れているというような状態でしたので、その弁が壊れた血管内をレーザーで焼いて塞いでしまうというようなことを勧められました。
ちなみにその塞いだ血管は、時間とともに体内に吸収されてなくなるのだそうです。人体って不思議。

発覚の経緯

そもそもこの病気が発覚した経緯ですが。
11月くらいに、ある人から、私の足首の血管がこぶのように浮き出ていることを指摘され、病院に行った方がいいのではないかといわれたのが始まりです。

実は私は子供のころから、手足の血管が太く浮き出ておりまして、特に手の甲や足の甲などは、昔から気持ち悪いくらいに浮いています。指で触るとぷよぷよして面白いですw
なので、そもそも足の血管が浮いていること自体は、全然気にしてなかったんですよね。
まぁ、料理中に、誤って手が滑って足の甲に包丁落として血管切れたらえらいことになりそうだな、くらいの感覚でした(どんな感覚)。

加えて、昔から本当に運動をしないので、年を取るごとに足がどんどん太くなっていっているのを見ても「老化してきたな・・・」とか「ちょっと太ってきたな」くらいの感じでしたし、足首の血管がボコンと浮き出ていることに関しては、一時期(4~5年くらい前?)、ちょっと締め付けが強めの靴下(足首までの丈のもの)を履いていた時期があり、それで足の先に血が行きにくくなったから、血管が膨らんだのでは、くらいに考えており、締め付けの強い靴下をやめて時間が経ったら元に戻る、くらいの気持ちでした。
(実際は逆で、締め付けていた方が静脈の血が心臓に戻りやすいのに、足首までしか締め付けていなかったから、そこから上に血液が戻りにくくて、足首の血管が広がって膨らんだと考えるのが正しいのかも)

が、いつのころからか、就寝中に足がつることが増え、さらには歩いている最中に足の甲から足首の前側にかけての部分がつる、いつも足がかゆい、右足だけズボンがきつくてパツパツ、というようなことが起こり始め、自分でも多少は気になっていました。
でも大体全部「年のせい」「老化」「不精して運動しないから」「太ったから」という感じで考えておりましたので、病院に行こうという気もなかったですね。そもそも病院嫌いですし。

なんか長くなりましたので話を戻しますが、それでその私に病院に行くように勧めてくれた人というのが、私が信頼できる相手であったという事もあり、しょうがないから1回病院行ってみるか、という気になったんですね。
でも何科に行けばいいかわからない。
という事で、ネットに症状を入れて検索したところ「下肢静脈瘤」というのがヒットしまして、「あぁこれかも」と思って、下肢静脈瘤を診てくれる病院に行くことにしました。

そうしたところ、問診、超音波検査を経て、無事に(?)下肢静脈瘤であるという事が発覚しました。
最初、私は右足だけかなと思っていたのですが(右足だけズボンがパツパツだったし)検査の結果は、両足ともに太ももの付け根から弁が壊れているとのことでした。
しかも、医師曰く、かなり状態は悪いとのことで、その理由が
「普通は静脈の太さが2~3mmのところ、あなたのは10mmある」
ということで、要は血が逆流して心臓に戻りにくくなることが長く続いたことによって、血管が広がってしまったという事らしいです。
ただ私的にはそこまで聞いても「あー、そうなのか」という感じでどこか他人事でした。

そして手術へ

まぁでもとりあえず病名がつき、手術も日帰りで、保険適用でできるよ、という話になったので、どうせならと思い、やってしまう事にしました。
ちょうどこの時期、会社で賞与が出るくらいのタイミングでしたし、なんと運のいいことに(?)11月の時点で、私は会社内で、医療保険に入らないか、と勧誘を受けて加入したばっかりだったんですよね。
(会社の福利厚生の一環で、告知もゆるく、保険料も安く入れる保険というのがありました)
なので手術代はどうにかなるめどがついていました。
さらに、初診前に、下肢静脈瘤の手術を体験した方の話をネットで見たのですが、そこに、術後は「弾性ストッキング」という、医療用の、締め付けが強いストッキングを1か月ほど履かなくてはいけない、と書いてあり、夏だったら暑いだろうなと思ったので、冬のうちにやってしまえるならその方がいいと思ったのです。

で結局、12月上旬に初診に行って、問診→検査→病名確定→医師から治療法の提案→手術やると決めて詳しい説明を受けて手術日を決めるところまでその日のうちにやってしまい、2回目の通院でいざ手術、という感じになったんですけど。

手術は部分麻酔です。
私の場合、両足ともに、太ももの付け根から、弁の壊れた血管をレーザーで焼く、という事になったわけですが、レーザーを足首のあたりから挿入して太ももの付け根から足首当たりまで焼いていく、というやり方なので、麻酔を打つ本数が半端ない。
足首から太ももの付け根まで、片足で20本くらい打たれます。
(そのうち半分は皮膚の麻酔だと言っていたかな、残り半分は血管の麻酔だそうです)
皮膚の麻酔が効いてしまえば、その後に打たれる血管の麻酔や、レーザーで焼くこと自体は全くいたくないんですけど、私はとにかく注射が嫌い。
特に太ももの内側の柔らかい部分に麻酔の針を刺されるのが恐怖と激痛で、それが一番しんどかったですね。
(実際体験者の話で、麻酔が一番痛いというのは結構あるらしいです)

術後は足を全体的に包帯でぐるぐる巻きにされ、その上から弾性ストッキングを履かされて帰りました。

手術後の状態など

私は手術をしたのが土曜だったので、翌日の日曜に、自宅で包帯を全部外し、ストッキングだけにして、さらにその翌日の月曜に術後の通院、という形でした。
ちなみに入浴は、包帯が外れればシャワー可、その翌日には湯船も可というような話でした(このあたりは医師によって指示が違う場合があるみたい)

さて術後の通院ですが、手術翌日もしくは翌々日の通院で問題がなければ、その後は術後1か月と3か月に経過観察して、終わりという感じになるみたいです。
私は、手術翌日、および1か月後の経過観察で特に問題がなかったので、あとは術後3か月の検査のみ、です。
弾性ストッキング自体は、術後1か月の受診で問題なかったので、そこでもう履かなくてもいいよと言われたので終了しています。
(ただ別に履きたい人は履き続けてもいいそうです。私はストッキングが嫌いなので、もう履かなくていいと言われた時点で即やめましたww)

今、術後2か月以上たっていますが、術後は膝を曲げ伸ばしした際に、焼いた血管が突っ張る感じが強く、膝がとても曲げにくい状況でしたが、時間とともにそれもなくなり、今は別に正座も問題なくできます。
また、血管を焼いたところは、皮膚表面があざのようになったりしていましたが、それもだいぶ薄くなりました。
そして何より、右足だけパツパツだったズボンが、両足ともに同じだけのゆとりができて、さらに足がつる頻度が激減しました。
これが一番うれしい変化かもしれませんね。
別に太って足が太くなっていたわけではなかったという事です。めっちゃむくんでいたという事です。
手術前はその状態に慣れすぎて、異常だという事が自分でわからなくなっていたわけです。慣れって怖いですね。

まとめ

私の場合、初診からここまでで、かかった費用が、保険適用分と自費分で合わせて10万いかないくらいでした。
(手術自体は保険適用なのですが、手術の時に使うものの一部が確か自費、それに加えて、術後1か月間履く弾性ストッキングの料金が自費です)
前述のとおり、私の場合、初診の前に医療保険に加入完了しており、そこから保険金もおりているので、それでかなり負担軽減になっています。
(またこれは別記事にする予定ですが、高額医療費制度も利用できますのでさらに負担は軽減されます)

手術をしたことによって、足がすっきりして、足がつる等の日常生活上の不便も激減したので、今思えば本当にやってよかったなという感じです。
もし同様のお悩みをお持ちの方は一度受診だけでもしてみたらどうかという感じです。何かの参考になりましたら幸いです。

発達障害者が少しでも生きやすくなりそうな情報(本、ネットの有料記事等)の購入費用に充てますのでよろしくお願いします★