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230518

チケットの申込日はいつだったか。3月に大学を卒業をし、配属先も知らない、上司がどんな人かもよくわからない状態。でも、何がなんでもホシくんに会いに行くんだ。ただそんな気持ちだけで、寸分の迷いもせず申し込んだと思う。しかし入社後、周りの上司の人柄の良さや、社会人としての責任の重さを実感し、だんだんと行くべきかどうか迷いを抱えるようになった。自分のやるべきことを自覚して有言実行するホシくんがカッコ良くて、ホシくんにはなれずともホシくんの概念になりたいと思っていた私にとって、仕事を投げ出してホシくんに会いに行くことは、その理念から外れて居るように思えた。でも、結論としては、大阪公演に行って本当によかった。本当によかったと後悔もない。これはなぜかというと、日頃から上司の方が私の頑張りをとてもよく見てくれていて、自分の信頼を損なうのではないかとか、そういった懸念が一切ないということが明白であったから。それがなんだか、ホシくんに対する理念を実行できたゆえの結末ではないか、と思えて。ここまで頑張ってきてよかったし、頑張ってきたからホシくんに会えたのではないか、なんてそんな気がして。綺麗事だけれど、本当に行ってよかったんだよ。そんな選択をできて、私は本当に、嬉しくて。ここまで導いてくださったみなさんに伝えたい感謝を込めて、ここに備忘録を示します。

行くか行くまいか、多くの人に助言をいただいた。まず、発券をしたときに座席ガチャを見守ってくれていた友人。天井席だったら諦める…と考えていたけれどそれが明らかにフラグで、アリーナの1列目を引き当てるなんて。どっちの選択でも応援するよって言ってくれてありがとう。私、結局大阪公演、行ったよ。
一度は諦めたけれど、また別の友人が「何のために働いて居るの?」って助言をしてくれて、また目を覚ますことができた。そこから、周りの方々も「行ったほうがいい!」と様々にアドバイスをくださった。まだ休んだことがない、勇気のない新入職員だったけれど、休んでも案外大丈夫なことを教えてくれた。全然大丈夫だった。
参戦服を見に買い物をして決まらず路頭に迷っていたら、友人が目の前に現れて付き合ってくれた。さらに、休み方のコツとかいろいろ教えてくれて、本当に勇気が出た。ありがとう。またいつでも目の前に現れてよ。

そして公演当日には、Twitterを作った初期の頃から仲良くしていただいて居る関西のフォロワーさんが、新大阪駅から京セラドームまでアテンドしてくださった。仕事の調整をして会いに来てくださって、本当に心強くて…。なんでここまでしてくれるんだろう?私は前世で徳を積みすぎたのかもしれない。彼女に会えるだけでも御の字なのに、これから今まで人生で見たこともないくらい近距離でSEVENTEENさんを拝める喜びに、現実か夢か全く実感がなかった。

仕事を休む連絡を無事終えてなんとも言えぬ高揚感を胸に、仕事に向かうサラリーマンたちを横目に、虎やアクスタ、ワッペンなどHOSHIを目一杯アピールしたトートバッグを持って踏み出した。神隠しに遭うってこんな感じなのかなあ。自分の日常において大きすぎた仕事の存在があまりにちっぽけに思えるくらい、新幹線は早い。一歩また一歩ホシくんに近づいて居るのだと思うと、進むと同時に覚めて欲しくないと感じた。
関西にはあまり進出しないので、知らない地名、でも見たことある看板を見て、また新しいマップを更新したかのような喜びを覚えた。何度もSNSで見たフォロワーさんの姿をついにこの目で確認してハグをして、その足でドームに向かった。
ただ職場に向かって、仕事をして、ご飯を食べて、家に帰って、泥のように眠る、という、あまりにありきたりで繰り返される日常のループから一転。一歩踏み出すたびに、そこらから綺麗に着飾ったCARATちゃんたちの姿を見ることができて、本当に色めきだった。これこそが本当の姿。「大好き」がたくさん詰まった、思い思いの衣装やグッズやメイクの数々。どれも大切な感情が表出したもので、だからこそどこまででも見ていたかった。現場のいいところって、こういう部分もすごく大きいと思う。

会場に着いて、ずっとお世話になって居るフォロワーさんに一通りご挨拶をした。中でも詩集をくださった方がいて、帰りに大泣きしながら読んだ。大切な言葉を贈りたい、と思っていただけたことだけでもとてもありがたかった。

会場に入ると、天井には『LOVE』という文字の照明、大きくて華やかな舞台、そこから真っ直ぐに伸びる花道と、左右に広がるセンターステージ。センター正面から左に突き出たステージが、私の目の前にあった。
孫悟空の力強いMVが映し出され、その迫力に負けることなく掛け声をする。そこで初めて、声を届けることの喜びを知った。I Luv my team, I Luv my clue. SEVENTEENさんの名前を叫ぶこと、TEAM SVTの一部としてそこに存在できること。何者でもない私に初めて名前をつけてくれた、みたいな感情。隣にいる全く知らないお姉さんと、おんなじ言葉を叫んで、その一体感も、最高に楽しかった。

そして、トロッコから現れたSEVENTEENさんたち。
トロッコから現れることはあまりなかったため、初っ端から大混乱。私はセトリや演出を見ることなく初見で挑んだため、もうパニック。十三人もいるので、ホシくんはどこにいるのかもよくわからないけれど、とにかくそこに、あまりに眩しすぎる十三人がいた。
夢でしか会えなかった十三人が、夢じゃなくそこに居ることが、無意識下でも意識していた十三人が、現実に存在して居ることが、大好きな十三人が、大好きなまま十三人で居ることが、胸いっぱいだった。

ホシくんは、お顔が本当に小さくて、脚が長くて、これまで美しいと何度も写真に収めていたそのまま、いやそれ以上に美しくて。CARATの宇宙の光を見つめるホシくんの横顔があまりに切実で、世界の全てはあなたのものだ、と思った。世界から逸脱するくらいの美しさとしなやかさと軽やかさなのに、生身の人間だということを近くで実感して。ホシくんが人間じゃなければ良いけれど、ホシくんが人間だから大好きだ。ホシくん、と一度呼んで、こちらを見てくれた瞬間は、私にとって永遠だった。

ゲームは言わずもがな楽しいのに加え、セトリがもう、人生だった。
日々慣れない冒険の旅の中でどれだけMyMyに救われたことか。その笑顔に、どれだけ勇気付けられたことか。目の前にその景色が広がって、私が信じていたものは、確かにそこにあったんだと、五感を持って知って、涙が止まらなかった。Fightingを聴きながら職場に向かうこれまでもこれからも、この夜が明けてもずっと彼らは私たちの応援団でいてくれるのだということを知った。カチガヨ、FML。SEVENTEENさんは現実逃避のための逃げ場なんかじゃなくて、これからもずっと長く続いていく現実世界の中で共に歩みを進めて闘うための居場所なんだということを感じた。そんな彼らが、手を伸ばしたとしても届かない液晶画面に止まって居るのではなく、声を出せば愛を伝えられる、一緒の空間に君臨してくれたことが何よりもその証明だった。All my love。「僕の愛はこれだけ」と歌いながら、「僕は君の傘になるよ」と至上の愛を歌われて、崩れ落ちずにはいられなかった。そんなことないよ、こちらこそどうやってお返しができるんだろう?本当、ごめんね。そんな、お互いのありがたさと申し訳なさ。愛ゆえの悲しさ。そんな熱を教えてくれて、ありがとう。僕は君の傘になりたいよ、なれるかな。
そして、ノレへとCampfire。この2曲が聴けたこと、一生の宝物すぎている。「僕の気持ちをメロディーに込めた歌。君を歌うよ、今からこの歌で。君だけが、君だけが、全部持っていって。」視線を交わせばすぐにわかる、歌声を聞けばすぐに伝わる、その優しくて嬉しい気持ちが、おんなじ空間で通じ合ったことが本当に喜びだった。君だけが、君だけが、と切実に歌い上げるSEVENTEENさんが好きだ。
Campfire。私はこの曲に惚れてSEVENTEENさんの曲を本格的に聴き始めたと言っても過言ではなかったため、現地でこの曲を一緒に歌えるなんて、夢にも思わなかった。夢ではなかった。

君と僕で 僕たちで
一緒に円になって座って お互いを見つめてみよう

君に似た天気と
花道の上で 思い出をぜんぶ
綴った手紙を差し出して

お互いに手渡せば 見えそうで見えなかった
僕たちの本音 これからはもっと
簡単にわかるはずさ
お互いの眼差しで もう分かるだろ

君の前だと恥ずかしがってばかりだった僕が
いつの間にか君と目を合わせられるようになった
今日はやけに月も近くに感じる

夜空に明るく照らされた
僕たちの歌声
僕たちの笑い声
一つ二つ 弾ける火の中に
映る僕たちの思い出は
もっと明るく輝いて

今日が過ぎても
一緒に作ったこの曲を
忘れないでいられたらいいな

僕の隣にいた君
君の隣にいた僕
お互いを作った
僕たちのキャンプファイヤー

君は僕に 僕は君に
何にそんなにも感謝してたのか
掴んだ手は離せずに
見つめ合った目元にも笑みばかり
増えていくから 時間は速く過ぎて
離れたくない気持ちが湧く

俺よりも気が利くよな
俺の気も知らずに時間は流れてく
簡単じゃなかったろ 君と俺 ここまで来るのも
ここまで互いだけを信じてきた

金の欠片のような時間はあっという間に過ぎていくから
しっかり掴まえておきたい 君と一緒だから
俺の手にはアコギと燃え上がる炎の前で
昔の話から出発する思い出の汽車

夜空に明るく照らされた
僕たちの歌声
僕たちの笑い声
一つ二つ 弾ける火の中に
映る僕たちの思い出は
もっと明るく輝いて

僕達のことだけは 時間に追われても
忘れないでほしい

どんなに大切だったか どんなに感謝してたか
明日の朝 月明かりが消えても
僕たちの気持ちは消えないから

しんどくて 君が疲れた時
君を照らしてあげるよ
だから明るく笑ってごらん

互いの力になれるように
みんなで歌おう
この夜が過ぎても

しんどくて 君が疲れた時
君を照らしてあげるよ
だから僕の手を離さないでね

僕の隣にいた君を
君の隣にいた僕を
互いを照らす
僕たちのCampfire

Campfire 歌詞

「一緒に円になってお互いを見つめてみよう」とトロッコで巡りながら歌うSEVENTEENさん。「夜空に明るく照らされた僕たちの歌声」、と一緒に作り、歌える喜び。終わることが必然な中で「この夜が終わっても忘れないでほしい」と願う切実さ。「月明かりが消えても僕たちの気持ちは消えないから、しんどくて君が疲れた時も、君を照らしてあげるよ」と、心にCampfireを灯し続け、永遠よりも永い時間を約束してくれるSEVENTEENさん。全部が大切で、ありがたくて、嬉しくて、幸せで、全てだった。

何者にもなれなかった私にCARATという名前を、感情を、理由を与えてくれて、教えてくれて、本当にありがとう。
私の立って居る場所が、君に向かう道に続いて居るから、私はこの夜が明けてもまた歩み続けるよ。

だから、一緒に行こう。

なんだか最後は怒涛で感謝のお気持ちを綴ってしまったのだけれど、本当にここまで導いてきてくださったみなさんに感謝の気持ちを伝えたかったのです。本当に本当に、ありがとうございました。

2023.5.18
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