I-LAND初見感想

以前からずっと気になっていた、I-LANDを拝見しました。

I-LANDは、ENHYPENが誕生するまでの様子を見られるリアリティー番組で、2020年から2020年9月にかけて放送されていました。

私はENHYPENのメンバーをかろうじて把握していたので、誰が脱落するのかを把握している状態で鑑賞しました。生で見ていた人は心臓がいくつあっても足りないだろうな……。

一言で言うと、めちゃくちゃ良かったです。見てよかった。本当に。

大切なものに気づかされた

理由は、忙しない日常生活の中で忘れがちな、でも大切なものにたくさん気づかせてくれたから。夢を追いかけること、成長をすること、感謝を忘れないこと、仲間を思い遣ること、尊重すること……。

私は、鑑賞前までこの番組を単なるオーディション番組(=一方的な評価によって決められる、冷徹で冷酷なサバイバルもの)だと認識していました。知らないものを先入観のままに決めつけるのは良くないですね……。

でも、そんな冷淡なものでは全くなくて。

彼らの、「アイドルになってデビューを果たす」という夢を追いかけてひたすらにひたむきに努力する、純粋で純朴な姿。競うことが前提であり、限られた席しか用意されていないのに、「仲間」として共に成長しようと学び合う姿。番組側が視聴者に感情移入させようという意図がどんなにあっても、そこは変わらない事実だと思います。

番組が始まった当初は、お互いに探り探りで意見が衝突することなんて日常茶飯事で。それでも「アイドルとしてデビューする」という確固たる意志を胸に、でも仲間も同じ想いだから尊重し合う姿勢も持ち合わせていて。身体的にも精神的にも、着実に成長を重ねていく彼らの様子に、強く胸を打たれました。

特にケイくんがリーダーとしてチームをまとめていた際に、「意見が言いづらい」とメンバーに言われてしまい、挫折してしまったこと。そしてその経験から学び、次の機会には皆がしっかりと自分の意見を反映できるように、お互いを尊重する姿勢を見せたこと。人はこうして学び、成長していくんだな、すごいな……と感心せざるを得ませんでした。

あとはやはり、23人(22人)が「ライバル」としてだけではなく「仲間」として切磋琢磨していく様子が、本当に感動的でした。

特にジェイくんが脱落を覚悟してメンバーに手紙をしたためている場面で、我慢していた涙腺ダムが崩壊しました。「もしこの映像を見る時、僕が隣にいなくてもケイは必ずデビューして素敵な人になってね」って書いてるんですよ……。「息をする時間すら惜しい」と表現するほどデビューを切望しているジェイくんが、どんな思いでその言葉を伝えているのか……。そう考えただけで、涙が止まりませんでした。そして、そんなに純粋に仲間のことを想い遣れる彼が、本当に素敵だなと感じました。

他のメンバーが先に呼ばれることは、まだ呼ばれていない自分の座席がなくなることを意味しているのにもかかわらず、「おめでとう!」「よかったね!」「頑張ったからだよ〜〜!」と心の底から喜ぶ彼らの姿……。これを見られただけでも、I-LANDを視聴して良かったなと思いました。

始まりに過ぎない

でもこの番組は「始まり」に過ぎないんですよね。

多くの仲間の応援を受けて華々しくデビューを果たしたENHYPEN。

そして、こちら。

やばくないですか。

この子は先ほど述べた、最終ステージまで残留し脱落したケイくんです。なんと、HYBE JAPANから「&AUDITION boys」として、2022年にデビューするみたいです。

他の脱落したメンバーについても、以下の通り。

ハンビンは、YUE HUAエンターテインメントの新しい7人組グループ「TEMPEST」として、デビューするようだ。タキ、ケイ、ウィジュ、ニコラスは、HYBE JAPANから「&AUDITION boys」として、2022年にデビューする。チュ・ジミン、ゴヌは、2021年6月に、6人組のグループ「JUST B」としてデビュー。ENHYPENの曲のダンスカバー動画も出している。ジェボムは、チョン・イチャン(정이찬)という名前で、プロデューサーをしている。

これを見た瞬間震えが止まらなくて。

ああ、救われたんだな、と思いました。

そうか、彼らはここで諦めなんかしなかったんだ。そりゃそうだ、諦めの悪い子たちだもの、だからあそこに立っていたんだよね。

目の前で夢が破れても、でもそこで人生が終わるわけじゃないんだ。

そこから始まるんだ。

夢を必死に追いかけてきた人を、誰かが必ず見守っているんだ。

結果がその時、実らずとも、その過程は1秒たりとも無駄なんかじゃない。

それを、こうして体現している人たちがいること……夢を純粋に追いかけている人にしたら、とても勇気づけられることだと思います。夢を追いかけることの素晴らしさ、なんて言ったらあまりに綺麗事だけれど、泥臭く努力を積み重ねたその過程が、未来を導くのだ。こんな壮大なことを教えてくれるなんて、すごい人たちだね……そりゃ応援したくなるよ。応援するよ。

辛く厳しい挫折を経験した人こそが、それをバネにして跳ね上がると言うこと。これ、某バレーボール漫画で描写されてた気がします。

あ、そうか、この番組、スポ根漫画だったんだ!

たとえ一度アイドルを志した者が、アイドルにならなかったとしても、その先でまた新しい夢を見つけて、それに向かって努力をしていく過程で、絶対にアイドルを志した経験が役に立つのでしょう。

I-LANDの中で散々言われている「運命」。それは、彼らの努力が今後の人生に大きく良い影響を与える、そんなことを示唆しているのかな、と思いました。本当に素晴らしい番組でした。見たことない人は、ぜひ見てみてください。(ABEMAのお試し期間で2週間無料で見られます)

ホシくんが死ぬほどかっこいいねという話

 (読み飛ばしてください)

パート2でSEVENTEENのパフォーマンスチームが登場し、スモールミッションを課すのですが、みんなめちゃくちゃかっこいいので見てください。大先輩ホシくん、ダンスが人間離れしていると言われていて最高に誇らしい気分になってしまいます。志願者が評価されるテストの時は、いつも張り詰めた空気感であるのに、セボンイたちが笑顔で盛り上げてくれるんですよ。こんなに楽しい試験は今までにないもので。セボンイたち、本当に優しくて、強さがあって、余裕があって……。他人に優しく、自分たちには厳しいホシくんの姿が垣間見れたような気がして、嬉しくなってしまいました。編集されているから、ホシくんがどのようなアドバイスをしたのか全て把握することは難しいけれど、後輩たちのことが本当に愛おしいから、終始笑顔だったんだろうなあ……。先輩風を吹かすことなく、ひたすら優しい笑顔で志願者に勇気を与えるホシくん……彼こそが本当の強さなんだろうね……。好きです。愛してます、ホシくん。

最後に

この番組を通じて、大好きなホシくんの素敵な姿を見られただけではなく、純粋に夢を追いかける少年たちから、たくさんの学びを得ることができました。

ENHYPENとしてデビューした彼らの夢の続きをリアルタイムで追いかけることができるのも、スポ根漫画に登場する観客になれたようで、不思議で新鮮で……とても楽しい未来が待っているんだろうなあ!

最後にフォロワーさん、

素敵な番組を教えてくださり、ありがとうございました!


2022.6.8

yumi



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