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星芒


星の導きに巡り合う前の、世界の色を思い出すことができない。



私の人生。



自分に自信がなくて、実現させたいことも、
何かに夢中になり、楽しむ領域に達するまでの努力をする勇気も胆力も、

何もなかった。



夢だとか希望だとか、どこか他人事のように感じていた。
夢物語だと思っていた。



人のことも、何度か好きになってはみたけれど、勝手に期待しては1人で傷ついて、そうして人を信じることが怖くなった。人に自分のことを知ってもらうことも、人のことを知ることも億劫になった。そんな正直な自分に何度も辟易とした。中身がからっぽな証拠だった。



私って、なんなんだろう、何がしたいんだろう。空洞で無彩色の、単調な呼吸を繰り返すだけの人生の中で、そう感じる他なかった。







ーある日、星の輝きに巡り合った。
あまりに唐突だった。けれど、その光に魅了されるのは、必然だった。





HOSHI。


無邪気で煌びやかかつ力強い魅力を発揮すると言う由来を持つ本名、권순영。
HOSHIは、「虎視眈々」から由来し、日本語では「星」中国語では「呼吸」と言う意味もあるようだ。


まるで、その人生を生き抜く覚悟を背負っているかのような名前。それに相違ないように、一度そのステージを見れば脳裏に強烈に焼き付き、見る者を魅了させる。前に出る場面では前に出て、支える場面ではしっかりと支える。強弱のコントラストを意識して、見る者を飽きさせない。どんなに多忙な中でも練習量に妥協なくパフォーマンスの質を約束する。常に新しいものを模索して、グループの可能性を広げていく。自身もまた、ダンスの領域にとどまらず、ヒップホップやボーカルの領域まで、楽しんで遊ぶように研鑽する。


何度も彼の姿を目撃しては、初めて見たかのような衝撃を覚える。
それは、きっと彼のこれまで経てきた道のりの、懸けてきた時間の全てが一瞬一瞬に込められていて。だから、その光に魅了されるのは必然であった。



「地球の人口は約80億人だそうです。この地球で僕たちが会えることは、奇跡ですね。」

2023 JAPAN FAN MEETING LOVE メント

そう彼は言うけれど、ここまで休むことなく駆け抜けてきて、光を纏って走って来てくれたから、私は貴方を見つけることができたんだと思う。(でも、彼が過去を生きる人ではなくて、私と同じ今を生きて、時間空気温度を共有できることほど、有り難くて奇跡なことはない。やっぱり奇跡だ、と思う。ありがとう。)


「この折り鶴みたいに小さな夢で心を一杯にした。一生懸命ただ信じて一生懸命やった。誰もが無謀だ、だめだと言っても、できると信じて走った。だからここまで来た、SEVENTEENが。」

GOING SEVENTEEN Roulette Life

「人生って山のようなもの。登っていくと、登り道にも石ころがたくさんあるし、大小の曲がりくねった道もある。皆さんはずっと登っています。でもこうやって山のように、デコボコの曲道があるように、小さい下り道にがっかりしないで、頑張ればいつの日にか、頂上に立つその瞬間がきっと来ると信じています。」

GOING SEVENTEEN Roulette Life

そう、真っ直ぐな瞳で話す彼が、私には想像もつかないほど厳しい世界の中で輝きを放つ彼が、あまりにも眩しくて。彼の言葉には、全て質量があった。根拠と、覚悟と、意志と。築き上げた功績から、その努力と実行力を証明していて、言葉の説得力が段違いだった。それらを夢物語だと思っていた私には、あまりに衝撃であった。



この世界には、まだこんなに眩しくて大切な感情があるのだと、私の人生が生まれ変わったかのような、そんな輝きだった。その光を享受するかのように、まだこの世界を信じていたいという祈りのように、彼の姿から目を離すことができなかった。彼の言葉や残像を掬い上げ続けた。



どこまでも好きになるばかりだった。「HOSHI」という自らが築き上げた像に対して妥協なく向き合い、多くの人がその像に魅了され、希望を与えてきた。彼がステージに生きたまま、永遠であればいいのに。神様であればいいのに、と思ったこともあった。けれど、彼が人間であるから、選択に至る過程も意志もまた大切に思えた。これまで、そしてこれからの旅路の中で得るであろう内的な変化も、予測不可能な未来における不安や葛藤も、この人なら信じられる。信じさせてくれる。そう感じた、最初で最後の人だった。この感情の昂まりと感動の起伏こそが、生きる意味だとも感じた。


「僕の小さい心に宇宙を作ってくれた君
ひとつひとつ輝いて僕に微笑んでくれる君
もしかしたら僕が転ぶかもしれない もしかしたらね
濃い闇が僕たちを包み込んでも、いつも君のそばにいるよ」

ーもし僕が正しく過ごそうとしているけど、しくじることもあるかもしれないじゃないですか。そういう気持ちも込めて書きました。そういうことが起こってはいけません。起こらないで欲しいな。

220925 Vlive

「幸せな時間は早く流れるそうだけど、メンバーたちと皆さんと一緒に過ごした8年は本当に幸せだったようです。早い時間の中で1歩1歩早くも遅くもないように、適度な速度で一緒に上がりながら、たくさんの風景と気分がいい天気を感じて、時には寒くもあり、雨風にも当たりながら、振り返りながら笑ったり懐かしんだりして。またくる明日を期待してワクワクしながら、僕たち、着実に1段階ずつ頑張って上がってきた気がします。この人生をメンバーたちと皆さんと一緒に過ごせて、とても感謝しています。今回の僕の人生に本当に感謝しています。生まれ変わっても何度繰り返しても、みんなが良ければ一緒にしたいです。
僕がステージをするのは当然じゃなくて、私たちの関係が当然ではなく、皆さんが僕たちと一緒に歩いて行くのは当然ではないので、いつも尊重して感謝しながら、できる限りの最善を尽くして誠実に生きていきます。」

230526 Weverse

時に寒くもあり、雨風にも当たるような、簡単でも短くもない果てしない旅路の中で「世界最高になる」と闘志を燃やすこと。数多に光る星の海を何度も受け止めてきただろうに、まるで最後のようにひとつひとつを慈しむこと。ステージをすることを当たり前に思わず、メンバーやスタッフなど周囲の人々から遠くにいるCARATまで、常に尊重して感謝をする姿勢を怠らないこと。最善を尽くして誠実に生きていくと、行動を持って約束してくれること。新しい挑戦を続けながら内省を深め、人間的な成長を遂げていること。客観的かつ冷静に自身を振り返りながら、「CARATが自慢できるアイドルになりたい」とポジティブな影響を多方面で与えていること。心の底からダンスやK-POPに恋をしていて、子供の頃の感情そのままの純粋さと探究心が生き続けて居ること。「何度生まれ変わってもまたやりたい」と、その選択をしたことが喜びと祝福にあふれていること。


호랑해をするたびに見える手のマメ。
「CARATと対ひととして向き合いたい」と深夜に始める生配信の目のクマ。
一つの光の粒も取りこぼさまいと必死に見つめる10時10分の瞳と、有り難さに流す一筋の涙。



君はどうしてそこまで。どうしてそうしていられるの。ドームの中で見た蟻のように小さい背中一つに、どれだけの覚悟が背負われて居るのか想像しては涙が出てしまうし、やっぱり君には一生叶わない。でも、だから、君のことをもっと知りたい。理解できるはずがないけれど、その愛に近づきたい。〝I don’t understand but I luv you〟と歌ってくれる、その心の行く先を共にしたい。


太陽の光に負けないくらい眩しくて、どこにいてもわかるくらい輝いていて、それでいて優しくて、1人の夜も照らしてくれる。そんな星の光の導きに巡り合ってから、私の世界は途端に鮮やかになった。君に伝えたいから、言葉や表現を学んで吸収したいと思ったし、君を伝えたいから、たくさんの出会いに恵まれた。



環境が大きく変わって、その社会的責任が大きくなって、息が詰まる日々の中でも、君が笑って居る世界だから、やっぱり嫌いにはなれなかった。君が生きて居る世界だから、私は何度生まれ変わってもやっぱりここにいたい。どんなに暗くて長い道のりも、君に向かう道だと思えば、不思議と花道のように思えた。祝福だった。


自信のなかった自分だったけれど、あらゆる局面の中で、星の光が自分の中で瞬いて居るのを感じるようになった。ずっと背中を預けていてばかりで申し訳なくて、貴方を好きで居る瞬間が一番私らしくいられるなんて、あまりに自分本位でごめんね。だけど、「CARATが色々なところで自慢できるような恥ずかしくないステージを見せます」と言ってくれる貴方のように、私も貴方から見て誇れるようになりたい。そんな自分でありたい。だから、誠実で謙虚に、最善を尽くすことを忘れないように。そうして日々を切実に生きられるようになったことが、私にとってあまりに、あまりに大きすぎた。「〇〇さんはとても頑張り屋さんだね」と言われた日には、彼のことが本当に誇らしかった。


私は本当に弱くて、全部貴方に頼ってばかりで。私がもう少し強かったら、ひとりで立てるようになったら、と思うけれど、その一番芯の部分を君が与えてくれたんだ。空っぽだった私に、こんなにも大きな人生の指針を与えてくれて、なんて感謝すればいいんだろう。



名前を呼んでくれて、ありがとう。貴方の名前を呼ばせてくれて、ありがとう。好きだと叫ばせてくれて、ありがとう。貴方にはなれないけれど、貴方のように生きたいと、そう願ってもいいですか。


「生まれ変わっても何度繰り返しても、みんなが良ければ一緒にしたいです」 

230526 Weverse

「13人で…歳をとってもずっと一緒にやりたいです。ステージでカッコよくなくなるまで。」

230209 シュチタ


生まれ変わったその時でも何度繰り返したとしても、またホシくんがホシくんであることを願ってくれて居ることが至上で、君のもとへ駆けつけていくよ。そして、君が最初で最後の、究極のアイドルなんだって、13人がカッコよくない瞬間なんか無いんだって、

そう名前を呼んで、証明します。


改めて、お誕生日おめでとうございます。
私の人生の星芒になってくれて、ありがとうございます。
その瞳に映る世界が、美しいものでありますように。
永遠に愛しています。호랑해.


2023.6.15
Yum


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