見出し画像

アドバンス ケア プランニング


東京都 令和2年3月発行 令和3年9月増刷

左側が60頁の説明編
右側が10頁の書き込み編

ケアマネ事業所に沢山ありました。
たくさんあるからと言って配るものではなく、積んだまま。


ACP アドバンス ケア プランニング

事前指示やリビングウィルは、医療や介護のプロによる助言がない状態で、本人だけでも決められる点が大きいでしょう。一方ACPでは、本人と家族らと医療介護職が話し合うことで、本人の価値観や選好に添う医療や介護を専門家とともに選ぶことができます。

上記

ACPは、行きつけのお店での買い物にイメージが近いように思います。自分の趣味やこだわりを理解している店員さんが、自分が好きそうな物を幾つか出してくれて、最終的にどれを買うかは自分で決める。自分がなぜこうゆうものが好きなのか、それにまつわる思い出すら知っている店員さんがいると安心感がありますよね。

 すなわち、理想的なACPでは、その人の人生の物語を知る医療介護職が本人の価値観や選好をよく知った上で、それに沿うにはどのような医療・ケアがいいのか考えて提示することで、患者は自分の希望に最も適した選択ができるというわけです。

上記


 自分で書けると思われる方への配付も、書き込み援助も難しくて事務所に山積になっていました。なるほど、安易にくばれるものじゃない。


書き込み編 1ページ

医療・介護関係者から医療や介護に関する十分な説明を受けながら、一緒に考えていくことになります。

書き込み編 1ページ

私が立ち会った 1件

たった1件だけ、ACPの作成場面に立ちああったことありました。

【本人概要】90歳、生活保護、アパートで独居、歩行不安定だが認知症ない。頼れる親族はない。自立心強い。買物・調理自分でする。
訪問診療、訪問看護(排便コントロールと療法士によるリハビリ) ヘルパーの掃除週1回、手すりと特殊寝台をレンタル

通院していた時の不満は、説明がないこと、話し合えないことだった。
通院先で転倒したことから、訪問診療に移行した。
訪問診療の医師と話ができることに、特に満足感大きかった。ケアマネに「入院は絶対したくない。ここで良い」等話すので、訪問診療にアドバンスケアプランニングを作成できるのではないかと提案。面談に同席した。

「妹が病院で管に繋がって死んだ。自分は入院したくない。あの亡くなり方はかわいそうだった。」以下、略。

救急要請をすれば良かったのではないか、という後悔が起こる懸念はこれでほぼ無くなった。

説明編に載っている事例 「悔いを残さないためのACP」

訪問入浴で、亡くなる前に入浴することができた。

説明編 51ページ

訪問入浴は、数回で1回で終了となることを承知で依頼を受けてくれます。

『救急車を呼ばないでください』で書いた、在宅酸素5.5mlの方も2度訪問入浴を利用できました。看護師一人ではなかなか酸素飽和度の数値を見ながらの入浴介助ができませんでした。銭湯に通うのが好きだったと聞いていたので訪問入浴を手配。看護師と介護士二人の3人での入浴介助です。亡くなる2日前にも入浴し、「良かった」と笑顔でした。



参考に 似ているもの 

リビングウィル

リビングウイルとは、「あなたが重い病気にかかり、自分の意思を伝えられなくなったときに、どうしてほしいのか」を、あなたに代わって、家族やあなたの親しい人々、医療を行う私たちに伝えるための手紙です。

北里研究所病院

エンディングノート

エンディングノートとは、自分自身に 何かあったときに備えて、ご家族が様々 な判断や手続を進める際に必要な情報を 残すためのノートです。また、生活の備 忘録として、そして、これまでの人生を 振り返り、これからの人生を考えるきっ かけ作りにするものです。

法務省 / 日本司法書士会連合会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?