2.僕とお菓子の話

気付けば、もう6月。梅雨前線という単語をニュースで聞きながら、もう夏の目の前まで来ているなぁと思いつつ、足に留まった蚊を華麗に叩く今日この頃です。皆さんは夏好きですか?僕はあまり好きではありません。かといって冬も別に好きではありません。なんで人は直ぐに「夏と冬どっちが好き〜?」とか「イヌとネコどっちが好き〜?」という謎の2択の質問をするのでしょう。別に比べる対象ではないのに。まあ、僕も初対面の人と話が詰まってしまったら「晴れの日と雨の日どっちが好きですか?」という基本晴れの日一択の気落ち悪い質問をしてしまうのですが。

ところで、最近通販にハマっていまして。というのも家にいる時間が増えた今、ネットサーフィンをすることが増えてついついポチってしまうのですよ。折角、この前のゴールデンウィークで私物の断捨離を行ったのに気付けば、前と同じくらいモノが増えています。僕の悪い癖なんですよね。この前も、スマホの充電コードを買おうと思って、通販サイトを見ていたんですね。そしたら1本1500円が5本で5000円というお得セットもあって。普通、スマホのコードなんか1本で充分じゃないですか。僕もそれは分かっているんですけど。だけど、「1本あたり1000円でお得だし、もし断線した時のスペアで持っておけばいいか」と考えて5本セットを買ってしまうんです。お陰様で今我が家には使わないスマホコードが4本有ります。はぁ。買った後に後悔。誰か要らないかなスマホのコード。。

後近頃スマホコード以外にも増えたものが。それは体重ですね、はい。家に居るせいでついつい間食が増えてしまいまして。というのも僕は兎に角お菓子が好きなんですね。1日3食お菓子で済ませることがあるくらい大好き。自分で手作りをするくらい大好き。テレビ局の楽屋に置いてあるお菓子を全部持って帰っちゃうくらい好き。ごめんなさいスタッフさん。もうまるでワンピースのビッグマム。スナック菓子を食べて、コーラ飲んで、甘いチョコとかクッキー食べて、コーラ飲んで、またスナック菓子を食べて、コーラ飲んで、アイスで〆るっていうこのフルコースを嗜むのが至福なんです。そんなことを毎日繰り返していたら5キロ程太りました。まあそりゃそうだ。

そして今年の2月。このついつい沢山買ってしまう僕の癖とお菓子を愛している気持ちによりちょっとした事件は起きたのです。

とある撮影が終わった帰りがけ。電車に乗ろうとした時に駅の広告に目を惹かれたことが事件の始まりでした。その広告とは、ある百貨店の「バレンタイン チョコフェア」。この時、その広告に気付くことなく電車に乗っていれば何事もなかったでしょう。その広告を見た瞬間、僕は頭で考えるよりも先に足が動いており、さっき入ったはずの改札を出て一心不乱に百貨店へと向かっていました。

その百貨店の催事場「バレンタイン チョコフェア」に着いた時、僕はふと気付きました。何をやっているのだろうと。本来、バレンタインとは「女性から男性にチョコをプレゼントするイベント」と定義付けられています。しかし、僕は男性。このままこのフロアに踏み入れ、チョコを買った暁には店員さんから「この少年は、チョコが貰えないから自分でチョコを買い、あたかも女性から貰ったことを自作自演しようとしている哀れなお客様なのか」と勘違いされるのではないかと。それにフロアにいる客の殆どが女性。男性がいてもそれは確実に旦那or彼氏。独り身の可哀想な少年は僕だけだったのでした。

けれども、チョコは買いたい。だって目の前にはサダハルアオキやピエール・マルコリーニ、その他有名ショコラティエのバレンタイン限定チョコが「買ってください」とばかりに陳列されているのだから。このチャンスは逃せまい。そこで僕は作戦を練りました。「丁度、お世話になっている先輩の〜舞台があるから〜その差し入れを買いにきたついでに自分のも買いに来たことにすればよくない?」と。今考えると別に普通に買えばいいですよね。被害妄想が激しすぎるというか。まあ差し入れして喜んでくれてたしいいか。

そして、いざフロアに踏み入れ、目当てのお店に直行。店員さんに聞かれてもないのに「何か差し入れでオススメのチョコないですかね?」と聞き、チョコをもらえない可哀想な少年でないことをきちんとアピールして差し入れのチョコと自分用のものを手に入れたのでした。作戦大成功、めでたしめでたし。

でも問題はここからでした。外に出て気付いたのです。両手がふさがっている事態に。そう、実は撮影終わりにスタッフさんから大きな花束とお菓子の詰め合わせを頂いており、そもそも最初に改札に入るのですら大変だったのです。それなのに今はその荷物と大量のチョコの袋。そう、フェスティバルに浮かれて許容量を超えるチョコを買ってしまい、どう考えても一人で改札を抜けて電車に乗れる荷物の量では無いのです。タクシーで帰ることも考えましたが、チョコフェスティバルでかなり使ってしまったのでどうしても避けたかった。そこで僕は1つの結論に至ったのです。「さっき買ったチョコ、今ここで食べればよくない?」と。ただ、流石にそこらへんの道でチョコの箱を開けて食べる程、教養がない訳ではないので、ちゃんとスマホで漫画喫茶を調べてそこで高級チョコを食べたのです。漫画喫茶で。

そのチョコの美味しさといったらもう。漫画喫茶なのに1冊も漫画読まなかったですもん。漫画喫茶なのに。お腹が空いていたのか気付いたら、さっきスタッフさんから頂いたお菓子の詰め合わせも食べていて結構荷物も減ったので、頃合いを見て電車に乗りお家に帰りました。

家について、残った自分用の余っているチョコを並べながら悦に入っているとある事に気づきました。差し入れ用のチョコも食べてしまったかって?流石にそんな馬鹿なことはしないですよ。ちゃんと食べないように分けていましたから。実は自分のネタ道具やらゲーム機やらが入っているカバンを漫画喫茶に置いて来てしまったのです。確かに何だか思った以上に荷物軽いなとは思ってはいたのですが、まさかカバンを置いてきているとは思わなかったです。自分の食い意地の恐ろしさを実感したちょっとした下らない事件でした。それでは御免ください。また明日。(後日、キチンと取りに行きました)   (669)



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