組織と人のサイロ化~1つの組織に執着し続けた人たちの末路~
今回は研修で学んだサイロ化をテーマにお伝えします。
サイロ化とは何なのか?その恐ろしい実態と、解決策を皆さんと一緒に考えられたらなと思います!
サイロ化とは?
サイロとは「気密性の高い穀物貯蔵庫」のことです。
組織の中でいうサイロ化とは、長年同じ組織の中で、進歩もせず、一つの考え方に凝り固まってしまっている状態をいいます。
他を寄せ付けず、自分たちの居心地の良いようにしてしまうことが特徴。
気づかないうちにサイロ化になってしまう
サイロ化の恐ろしいところは気づかないうちになってしまうということ。
最初は仕事に慣れるまでに時間が掛かっていたが、それは時間が解決してくれて、やがて自分なりのやりやすい方法が分かってくる。
ただそれがすでにサイロ化の始まりなのです。
自分にとってやりやすい方法で仕事をすることが出来るということは
つまり、「楽に仕事ができる」ということです。
この状態に陥ってしまうと、会社は人に合わせて進めているわけでは無いので何か新しいシステムやノウハウを導入された場合に、かなり大きめの嫌悪感を覚えます。
「これ必要なの?」
「こんなの無くても普通に回ってるし。。」
「覚えるのに時間がかかりそう。めんどくさー」
などという事経験ありませんか?
実際に私もそうでした。
自分の知らないところで勝手に物事が決まっていたら、特に批判的な考えになりがちですよね。
そうやって、知らない間に自分なりの固定された働くスタイルみたいなものが出来てしまって、新しいモノ、コト、ヒトを取り入れようとしない自分が出来上がってしまうのです。
サイロ化でSONYが潰れかけた真実
SONYは昔、ウォークマンで一大ビジネスを起こしたことがあります。
大企業へと転身していきました。
SONYはウォークマンを含めてディスプレイや携帯など多くの事業を持っており、それぞれ事業毎に部署を分けていました。
そうなると各事業が個別化してしまい、サイロ化が起きてしまいました。
ウォークマンはウォークマンの事業だけで専門化していったことにより、新たなイノベーションを起こすこともなく、後に現れた次世代ミュージックプレーヤー「iPod」に全てを飲み込まれて、SONYはいくつかの事業を売却せざるを得ない状況に陥ってしまったのです。
その後、経営体制を改め、他部署のみならず、他企業との連携を深めたことにより、V字回復を実現することが出来ました。
10年前と比べると技術の進歩は比にならないくらいに加速しています。
そんな時代にサイロ化している企業があったら、どんな大企業であれ、間違いなく潰れていくでしょう。
世界に誇るTOYOTAもその一つです。
TOYOTAは自動運転開発には一歩遅れています。欧州や中国などは実現まであと一歩のところにきています。
経営陣は膨大なコストを掛けてかなり急ピッチで動いてヒヤヒヤしながら開発を進めていると思います。
大企業が定年まで安定して稼げるという時代はもうとっくに終わっているのです。
サイロ化した組織、自分から抜け出すには?
多くの人が自分の専門分野に固執してしまっています。ビジネスでも、プライベートでも視野狭窄になってしまっている人が多いのです。
どんなプロフェッショナルや専門家でも、医者であれば医学のことばかり関心を持っている、エンジニアであれば工学系のことばかりに関心を持っているだけではサイロ化が進むばかりです。
Appleがパソコンを始めに作り始めたのが、現在はゲーム配信を行っているように世界はどんどんと繋がりを増してきており、全く関連性の感じられなかったことが、今後当たり前に繋がっていく世界が必ずきます。
自分の関係の無いようなことに関しても興味と関心を持ち、視野狭窄にならないように様々な情報に触れ、情報を組み合わせることを想像し理解できるようになっていくことでサイロ化が防ぐことができます。
おわりのコメント
私の会社は結構人事異動が多いのです。
よくドラマやバラエティで人事異動=やらかした人、上層部の気分を害した人
という印象があるのではないでしょうか?
私は人事異動を前向きに考えており、自分自身への新たな気づきや考え方、働き方がブラッシュアップされ、成長に繋がっていくことを実感しているからです。
今までは1年に1度くらいのペースで異動をしていたのですが、ここ2年は異動もせず、少なからずサイロ化されてしまっている部分が出てきてしまっているのではないかと感じてきております。
このサイロ化を学んでからはどうしたら仕事がやりづらくなればなる程「よしよしやりづらくなってきた!」と他の人が嫌がることを楽しんでしまうドMっぷりを発揮してしまっています。笑
上司や部下とLINEやメールでばかりやり取りしていた人は直接話したり、会議を行うなどして少しでも環境を変えてはみませんか?
以上でこのコラムを終わらせていただきます。
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