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マードックからの最後の手紙

あの3/29 からもう6年か〜
早いようで、でもまだそんなもんなのか、とか思ったり、なんかいろいろこの時期が近づくと考えちゃうな

3/29は、大好きで大好きでたまらなかった先輩が、彼氏が、この世界からいなくなってしまった日。

その翌日の3/30は、当時私が所属している部活動の定期演奏会だった。
ホールに向かった私は、顧問の先生に理由も聞かされず今日の定期演奏会が中止であることを告げられた。

そこで変な胸騒ぎがしたけど、言われた通り、わたしは学校へ戻った。

そして大きな教室に100名近い部員が集められた。


そこで彼がもうこの世界からいなくなってしまったことを先生の口から知った。

正直、やっぱり、と思った。
前日から連絡がとれておらず、なんでだろうと思ったけど、定期演奏会の前だから緊張しているのかな、先輩にもそんな一面があるんだな〜、かわいっ!なんて考えたりしていて深く考えていなかった。
だけど当日、ホールに向かって中止を聴いた時、何故かすごく冷静にこのことを覚悟していたような気がする、なんでかわからないけれど。

そして私の嫌な胸騒ぎは大抵当たる
こんな特技いらねえよ!!!!(泣)


その知らせを受けて、大きな教室に集められた100人近い部員はみんな泣いていた。
だけど私は涙が一粒も出なかった

その後の記憶は曖昧であまり覚えていないけど、なんとか家に帰って、いつも通りお風呂に入って、ご飯を食べて布団に入って眠りについた。

ちゃんと泣けるようになったのはだいぶ時間が経ってからのことだったような気がするな〜
1年経ったくらいかな、だんだんと現実が受け入れられるようになって、ある日突然どばーーっと泣いた日があって、それから私の涙腺はおかしくなったような気がする。


そして月日は流れて、知らない間に、先輩以外の人と恋をしていて、だけど頭の中には足枷のように先輩との思い出があって、なかなか上手く恋ができなくて。身体だけを重ねてしまう夜もあって。
こんなやつと身体を重ねあうのなら、先輩と重ねあいたかったと何度思ったことか!!
この世界は不条理だよ、先輩がいま生きている世界はどう??居心地はいいかい??
先輩が自分で選んでそっちの世界に行ったんだもんね、頭のいい先輩が選ぶそっちの世界はさぞかし居心地がいいんだろうな〜〜〜〜〜〜〜(怒)

まあそんなのは半分冗談で、先輩に教えてもらった音楽は、足枷とか呪いなんかじゃなくて、わたしの1番の宝物になってるんだよ。

定期演奏会で先輩の隣でマードック、演奏したかったな。
隣から聴こえてくる先輩の音が大好きでした。

また今年も3/29がくるね
いつまでも大好きだよ、ありがとう

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