ばかのうた

「ずい(わたし)って頭良さそうだよね」

小さい頃から言われ続けてきた言葉。
実際、小さい頃は他の子よりほんのすこし、ちょびっとだけ勉強はできたと思う。(両親が勉強する環境を整えてくれたから。本当に感謝)

小学生の頃は、この言葉を素直に受け取れて、とても嬉しかった。
だけど、だんだんとこの言葉がわたしを苦しめていった。

中学生の頃、受験をしたということもあり、周りのレベルが高く、わたしははじめて自分って、頭良くないんだ、と自覚した。

そこからはすごく地獄だった。
性格的におちゃらけられるわけでもないから、頭良さそうな雰囲気だけ出して毎回のテストにビクビクして生きていた。
順位が出るようなものは毎回なにかしら言い訳をして、本調子じゃないんだとアピールした。

でもそんなことやっても意味なくて、ただただ自分を追い詰めて、ストレスが徐々に溜まっていって、ある日学校に行けなくなった。

月日は流れて、なんやかんやあって、いまは勉強が地獄のような薬学部に通っているし、家庭教師もしている。
ばかだけど、勉強はなんやかんや好きなんだなと思う。


きっとこれからもばかのまま生きていく
これからの色々もばかで染まっていくと思う

だけどそれでいいんだと思えるようになった。
人間生きてるとなにがあるか分からないな〜〜

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