エントロピーと冥王星
「エントロピー増大の法則」という言葉を聞いて以来、エントロピー、エントロピー…と、いつの間にか、オマジナイのように、頭の中で唱えてしまってます。
エントロピーとは?
もともとは、熱力学の分野の用語。分かりやすく言うと、「無秩序」ということ。
そして、この世界は、「エントロピー増大の法則」に支配されていて、
存在する全ての物や事は、放っておくと、どんどん「無秩序」になり、「混沌」になる
きれいに整理整頓した机の上も2,3日するとぐちゃぐちゃになる
温かいコーヒーもぬるくなる
熱烈な恋愛もさめる
これらは、すべて、エントロピー増大の法則。先日みたYouTubeでの、生物学者、福岡伸一さんの言葉です。
「そうなんだよなー、あっという間にとっちらかっちゃうんだよなー」
と頷きながら視聴して、先日断捨離したはずの押し入れを思い浮かべる私。
ふと気が付くと、目に見える物だけでなく、心の中のモヤモヤとか、頭の中でグルグル回る思考の混線模様とか、エントロピーだらけ。
この「エントロピー増大の法則」に逆らうために、生物は、分解し、壊し、捨てることを最優先事項としてきたのだと福岡先生は語っていました。
例えば、タンパク質をつくる方法は1つしかないのに、分解する方法は10通り以上あって、生物は壊すことを一生懸命にやっているそうです。
髭ダンのアポトーシスだって、細胞に組み込まれた細胞死を題名にして、生命のことを歌ってますね。
はるか昔の高校時代、お腹の中の赤ちゃんの手の指には水かきがあるけど、このアポトーシスという仕組みで、自然となくなっちゃうのだという話をきいたことを思い出しました。
私自身、細胞の1つ1つの中に、「はい、時間切れ、お疲れさん!」っていう感じで壊れるタイマーがセットされているような感覚があります。絶えず壊され、絶えず生まれて、生命が流れていく感覚。
それは、一人の人間という生命体でも同じで、いつかは、時間切れになって壊れていくけれど、それは、全体の生命現象という流れにもどっていくことなんじゃないかと、深いところで個人的に納得感を得ました。
何故、生物は壊すことをやめないのか?
それは、壊さないと新しく作れないから。
壊さないと、自分の内部に、
無秩序が、エントロピーが、どんどどん溜まっていくから。
というのが、福岡先生の答え。
古くなったからとか、役に立たないからとかで、捨てるわけではなく、産まれてすぐの新しい細胞でも、容赦なく壊して捨てていく。
厳しいけれど、壊しながら創造し変革を可能にする成長のシステム。この世での生命は、破壊と再生を繰り返し、巡り、流れているのだと改めて感じたのでした。
破壊と再生の星ー冥王星
エントロピーの話を聴きながら、連想したのは、冥王星。
冥王星は破壊と再生の星です。スイ、キン、チ、カ、モク、ド、テン、カイ、メイのメイです。現在わかっている時点では一番最後、つまり、太陽系で一番外側にいる準惑星です。
溜まったエントロピーを破壊し捨てて、あらたな可能性の種を植え、再生へと導く冥王星を、私は、ちゃんと使えているんだろうか??
私が生まれた時、星がどのような配置をとっていたのかを示した図が出生図、ネイタルチャートと呼ばれるものです。私の場合、冥王星は、乙女座・3ハウスにいました。
黄色で囲ってます。↓
3ハウスは知性の部屋。学びや言葉、発信、コミュニケーションも関連します。以前の記事でも書きましたが、この分野には、幼いころは蓋をしてきた感があります。ですが、成長するにつれ、少しずつ、恐る恐る蓋をあけてきて、今では、こうして、「youやっちゃいなよ!」的な感覚で、ブログを書くようになっちゃいました。
いまだに、会話や発信には苦手意識があるけれど、そんなことは「まぼろしー」というのが、私の星的見解。破壊と再生を繰り返しながら、冥王星が極限まで連れていってくれそう。ただ、気を付けないと、夢中になり過ぎて言葉にエッジが効きすぎたり、何気ない言葉が他者への刃となることもあるので、「落ち着いて深呼吸しようか」「ちゃんと周りも見ようか」と時々自分に声掛けが必要だと思っています。
そして、魚座10ハウスの太陽とは150度の位置関係。ホロスコープでは、ハードアスペクト、厳しい角度と言われていて、何かと、訓練や修練が課せられるような角度です。
この場合、冥王星が、太陽(ありたい姿)をビシバシ鍛えまくり、「貴方の本質は何?」と迫ります。
身に覚え?はい、ありまくりです。
いつのことだか、おもいだしてごらん、あんなこと、こんなこと、あーったでしょう♪
という、子どもと一緒によく唄ってた歌が、急に、降ってきました。それくらい、身に覚えがあります。
私の軟弱でフワフワの太陽が、ちゃんと社会に出ていくためには、冥王星から学びの訓練を受けて、成長する必要があったのだと思います。
若いころは、燃えてる太陽に、必死でバケツで水をかけて、消火活動してたみたいな感覚。
太陽に水って、そんなもので、火が消える訳がないのに、ギャグみたいなことやってましたねー。
そして、今となっては、「あれがあったから今がある」とキッパリ言い切れるので、あながちハードではなく、噛みごたえのある美味しい料理を味わうためのお膳立てだったのだと感じています。
失敗は、学びであり人生のメンターであると解釈できるように、出来事に良い悪いはないし、星にハードもソフトもないなーというのが、最近感じる事。
乗り越えたら、景色がまた変わるのかなぁ。
そして、冥王星の公転周期は約250年なので、またこの位置にもどってくる時に、間違いなく、私という存在はいません。一体どんな未来なんでしょうね。なんとなく、ワクワクする不思議。
今年1月に一念発起して、はてなブログで発信し始めたころは、星の配置を知り自分や人生を学ぶなんて、想像もしていませんでしたし、ホロスコープという言葉も、遠い世界のことでした。ずーっと昔のことのように感じてしまいます。下のは初めてのブログです。↓なつかしや〜
それが、約2カ月後、星を読むというワードが、光のように差し込んできて、4カ月後には栫絵理さんのホロスコープ講座を受けて、まさに、オウAWE体験です。
振り返れば、「さあ、今年からはあちこちでアウトプットしていこう」と決断した時、それは、もしかしたら、自分の持って生まれた星を活かすための大きな一歩だったのかもしれないと思います。
それに、太陽と同じ部屋には、伝える天体である水星もいて、こうして発信することが、自然かつ必然な流れなんだろうとも言えます。
しかも、水星チャンは、牡羊座で赤子の性質。
THINKじゃなくてFEEL的で直感的発信が好きなんだ!と腹落ちした次第。
きっと、私の冥王星クンも、「よしよし、やっと気づいたね」とニヤニヤしてそうです。
太古の昔から、
空を見上げ、星を見上げ、風を感じ、水の音をきき、火を見つめ、土を踏みしめていた人間が、感じていたであろう自然の力、目に見えないものの力、漂ってくる波のような空気感、
いわゆる、バイブス(星読みのyujiさんもよく使われてます)を、味方に付けて、この地球号に乗っていきたいと思うようになりました。
ちなみに、この1カ月、眠気に襲われる日々を過ごしていました。普通に仕事には行けてましたが、それ以外はひたすら、睡眠。
きっと、脳みそやあちこちの組織細胞に、エントロピーが多量に溜まっていたのだろうと推察します。
やっと、楽になって、ソファやら、浴槽やらで寝落ちすることがなくなりました。
これからの再生と可能性に期待することとします。
そして、これから。
身体と心のケアに、星の示す生き方マップをドッキングさせて、私たちが元々持っている力を思い出し取り戻す、そんなカウンセリング?セッション?ができることを目指して、今、模索中です。下の記事でも決意表明してます。この後しばらくして、長い眠りに入っちゃいましたけど(笑)
最後にこのnoteを書くきっかけになったYouTube動画をシェアしますね。福岡伸一さんのほかに、養老孟司さん、大谷大学の織田顕祐さんがパネリストです。
1時間15分あたりからエントロピーの話が出てきます。10年前のものですが、色褪せないものを感じます。
最初のパートでは「動的平衡」の話がきけます。
動的平衡の話も大好物ですが、また、別の機会に。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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