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下振れているときに”それ”は起きる

最初に

これは過去に長期の下振れ期間があったときに、自分用に書いたメモを
人に見せられる最低ラインのレベルに書き直したものになります。
世の中には下振れ、というかメンタルに対する、もっとちゃんとした書籍なんかもあるかと思うので、あくまで僕の場合はこうだったと、「まぁそんな考え方もあるかもなー」くらいに思ってもらえれば、と思います。

下振れているときに”それ”は起きる

ポーカーにおいて、下振れ期間が続くとどうなるか。
自分の経験から言うと、知らないうちに本来の自分のプレイができなくなってしまう、です。
例えば
・いつもはベットするところでベットしていない
・利益的でないベットサイズを選択している
・いつもはコールするところでフォールドしている
・レイズすべきところでレイズしていない
・フォールドすべきところでコールあるいはレイズしている
・アクションに不安を感じながらプレイしている。
・他にもたくさん
これはもはや長期的なティルトと言ってもよいかもしれません。

こういった自分のプレイの傾向に自分で気付けて修正できるのなら、それがベストだと思います。
しかし、それを自覚できない、修正が難しいところが下振れパワーの恐ろしいところではないかなと思います。

長い下振れ期間は自覚のない長期的なティルトを引き起こす。
曇った眼鏡をかけてプレイしているようなイメージ

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プレイを修正するために

僕がどうしているか、ひとつ紹介させていただきます。
おすすめは、”上手いとされている人のプレイ動画を見る”
これです。

人のプレイ動画というのは、第三者目線で見ることができます。
メンタルや体力が疲弊していたとしても、ぼんやりとした目線で淡々と起こっている現象を眺めることができます。
人のプレイを自分に置き換えたときに、自分のレンジが強いのか弱いのか、あるシチュエーションでアクションはどうすれば良いか、下振れていないメンタルで再確認できるのです。
ひとつのシチュエーションをGTOソフトなどで座学するのと比べて、圧倒的に時間効率が良いというメリットもあります。
なんなら倍速で見てもOKです。
もし「あれ、この人は今の自分と違うプレイをしているな?」と気づくことができれば、自分のプレイの修正ができるということです。
あなたがあなたらしくプレイするには、意識的に曇った眼鏡を拭きクリアな視界でプレイする必要があります。

人のプレイ動画を見る際に意識したいことは
・ベットする場面とベット額を再確認
・コールする場面とフォールドする場面を再確認
・そのときの想定レンジを再確認

こんな感じでしょうか。

たったこれだけで動画を見た時間は非常に価値あるものになると思います。
難しいプレイは真似ようとしなくてもOKです。

人のプレイ動画を見るというのは、自分に対する定期的なメンテナンス。
メンテナンスが終わったのなら、
今までのことはなかったことにして新しい気持ちでプレイしよう!

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長期的なティルトの正体と、その対策

下振れ時の長期的なティルトの対処法を一つ紹介しましたが、実はそもそも下振れを食らっても自分がブレなければ何も問題がないとも言えます。
かつて長期の下振れ期間を経験したときに、次の下振れ期間のための対処法を考えたことがあります。
まず下振れによる長期的なティルトの正体は、自分の経験からも”このまま負け続けるのではないか。実は実力が足りていないのではないか、という不安”だと思っています。

この不安を避けるための方法として
・成績を切り取って考えず、分散を受け入れる
・自分の実力は勝ちの積み重ねで考える
・直近の成績は過去のものであると考える

この3点を強く意識するようになりました。

まず、自分の成績は切り取って考えるのではなく、バンクロールがそのステークスをプレイし始めたときと比べて増えているかどうかを気にするだけで良いと考えるようになりました。
ポーカーに分散はつきものです。
負けが続くこともありますが、バンクロールが最初と比べて増えているならそれで良いではありませんか。
このような考え方ができるのが趣味ポーカーのいいところでもあります。

また、自分の実力というものを考えたときに、足りているのか。足りているとするとどのくらいの強さがあるかというのを考えるのは、いい点もあれば悪い点もあります。
いい点は
・ステークスを上げ下げする指標になること
・”おれつえー”を実現すること
などですね。
悪い点としては、勝てる実力があるのにどの程度なのかを測ってしまい、
結果無駄にメンタルに悪影響を及ぼす可能性がある、というのがあります。
また、”おれつえー”した後は、分散で必ず”おれよわいかも”の時期が来ることも意識しておく必要があります。
メンタルに影響を及ぼさないために、個人的には実力は”あるかないか”の極論で考えると良いと思っています。
つまりバンクロールが増えていれば”実力はある”と考えることです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
しかしこれは、成長しなくて良いという意味では決してありません。
成長するためには、日々の正しい積み重ねがあればよく、直近の成績確認は必要ないということなのです。

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ここまで読んでいただいて、積み上げてきたバンクロールがいかに重要かがわかるかと思います。
僕がポーカー初心者にまずはPokerStarsのマイクロレートでEVを積むことをすすめたり、とにかく稼働することが大事だと思っている背景には、こういったこともあったりします。
積み上げるというのは、それだけで価値のあることであり、決して失われない心の財産なのです。
心の財産というのは、好きでたまらないという情熱が文字通りバンクロールという価値の形となった、という意味です。
低いステークスからきっちり登ってきた人には、膨大な下積み経験と情熱と勝ち分があるのでわかるかと思います。

たとえ長い下振れ期間があったとしても、今まで積み上げてきた心の財産を崩すことはできません。
なぜならあなたの日々の積み重ねは正しかったことが分かっているからです。
あなたを構築するものが長い期間積み上げてきたものであるならば、直近の成績はすでに過去のものなのです。
今日のプレイに過去のことは関係ありません。
なので大丈夫です!

下積みは心の財産。
下振れを過去のものにできる。


あとがき

いかがでしたでしょうか。
下振れに対する真正面な記事をあまり見たことがなかったので、形にしてみました。
ポーカーだけではなく、人間関係の下振れや人生の下振れの際にも少しは使える考え方かなと思っています。
ちょっとでもお役に立てれば書いた意味があったと思います。
それではよいポーカーライフを!

基本的に無料記事を執筆していく予定です、少額でもサポートいただけると励みになりとても嬉しいです!