🔥頭に血が上った時(怒りの対処法)~瞬間的対処の仕方と 課題に向き合う意味


私たちは、日々暮らすなかで、仕事やプライベートで多くの人とかかわります。一日の間でも、少なくとも一度は腹立たしい思いやムカッとすることがありますよね。
時には、感情的になり思わず怒鳴りたくなる場面も避けられません。
そんな時、簡単で効果がある対処法があります。

【即効性のある方法】


❶6秒間カウント
瞬間カッとしそうになるが、ここで6秒だけ踏みとどまる。
この6秒間で、脳の回路が感情を司る爬虫類脳から、理性を司る前頭葉へと移行する。
(その後20分間で怒りの激情は収まります)

❷逆腹式呼吸で強制的にリラックス状態をつくる
(腹式呼吸の逆で、吐くときに腹を膨らませ、吸うときに腹をへこませるせる。これによりリラックス効果は一層高まる)


❸怒りの対象が立ち去った後で‥‥
目を閉じ心の中で、起きている感情のバイブレーションをしっかりと感じる(味わう?)ようにします。ここで大切なのは、思考を完全停止させ、すべての判断を手放します。ただ感情を味わうだけにします。
5分でその感情が消えなかったら、また5分とくりかえします

【そのあとの対応=根本的解決方法】

もし、今回の一件が後々まで尾を引くようなら、うやむやにしてはいけません。
同じことを、何度も繰り返しすことになります。
場所を変え、別の機会にじっくり取り組む必要があります。

その際、オススメの方法としてはアメリカのセレブの間で一般的になってきた感のある、マインドフルネス(瞑想)が、現在最も信頼できるメソッドでしょう。
以下にご紹介するのは、私が10年を超える試行錯誤によりアレンジした誰にでも馴染みやすいものです。

●瞑想の姿勢
  •椅子に浅めに座って目を閉じる
  •手は膝上の楽な位置に置く
* 背筋はまっすぐに保つ
* 体じゅうのすべての力を抜く
* 心(意識)を丹田(ヘソの下4〜5センチ)に置く 

●呼吸法
  •息は鼻でおこなう
  •始めは大きくゆっくりと、次第に静かに自然なペースで
   
❶心が静かになったら、自然に湧いてくる理不尽な思いを、感じるままにしておく。

すると、怒りの対象に対する思いと前後して、日頃自分が一番気に病んでいる、いわば悩みの種になっていることがらが浮かんできます。
これらを一切抵抗せずに、感じるままにしておきます。

❷ひとしきり済んだら、“リラーックス状態”をあらためて意識する。(再度「臍下丹田」に心の焦点を合わせる)

❸アファーメーション
「世界(人生で起こること)のすべてを受け入れる」
「そうであることに抵抗しないこと」という意味を言い換えた一言、『森羅万象を愛します』と心の中でしっかりと唱えます。


❹ここで怒りの対象を具体的にイメージする
そして、目の前で起こっている怒りの原因の”良い面“を探す。
世の中の全ての存在は、かならず「良い面=その人にとっての都合の良い面」と「悪い面=その人にとって都合の悪い面」をあわせ持っています。
(悪いと思っていることも、練習を重ねると必ず良い部分が見つかります)

❺『今回の出来事についての認識を変える』

今回のことを振り返ります。
一旦、私が相手の立場だったとしたら何を思い、自分がどう見えるか、逆の方向から眺めるのです。
うわべだけでなく心から取り組んでください。
次第に、はじめは“怒り”しかなかったのが「そーだよね」「無理もないよ」と感じてはきませんか?

今まで、世の中を見るとき”自己”からだけの視点で、判断していました。
しかし今回の試みで、複数の視点を獲得することができました。それは単に目の前の相手の視点だけでなく、同時に自分を取り巻く限りなく多くの人々の気持ちを理解し、慮る(おもんぱかる)ことのできる器量(人としての器)へと進化したのです。

一度獲得したこの能力を、常に意識しながら日々を過ごすことで、ヒトを思いやる心が、どんどん膨らんでくることでしょう。
いつからか、「なんで接する人のすべてがこんなに温かいんだろう」としみじみ思うことに気がつくでしょう。








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