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マイライフ:第11章:「出張所のレベルアップ」

取り残されたA部長には実務はこなせません。
私より3年先輩の高卒のMさんは
新事務所に行かずに残った人です。
やはり私より3年先輩だけあり、実務は
完璧です。
ただし、「打ち合わせ能力」には少し及ばないものが
ありました。

大阪出張所から転勤してきたKさんは
大阪出張所でもリーダー格だったので
打ち合わせから、実務、技術営業までこなせました。

所長のMさんは、打ち合わせが手薄だから
私を早く一人前にするようにKさんに命じました。
それから私とKさんの長い設計生活がはじまるのですね。
どこの事務所に打ち合わせに行くときにも
Kさんと一緒でした。

当時、電電公社の事務所はたしか10か所程度
あったように思います。
私は技術的なものはあまりわからないので
もっぱらKさんが相手と話をするのを
聞いているだけで、勉強になりました。

そんな勉強を半年も続けると
人間なんとかなるもので
「今度は一人で打ち合わせに行ってこい」
と命令され、冷や汗を流しながらなんとか
対応したものです。
私が急激に成長したのはKさんのおかげです。
 

そんな経験を重ねるうち、電々本社の
「技術担当」という部門にも顔を出すことになりました。
「技術担当」は当時の精鋭部門で
技術改革を計画する部門です。
そのような大それた部門に、年端もいかない
ペーペーが出入りするには勇気がいったのですが
相手の担当者が気さくな方で、私を暖かく
迎えてくれました。

そのような交流を重ねるうちに
私の技術力は各段の向上をみせているのが
自分自身でも感じ取れました。
 
 
添付画像は電電公社の本社があった
六本木の近くの喫茶店「アマンド」


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