2019年3月31日

昔から、
髪をくくってもらう時間が好きでした。
肩を揉んでもらう時間が好きでした。

人の時間を、自分に割いてもらえるドキドキ、くすぐったい感じ。
ここ数日はずっとそれに似た、そわそわした気持ちで過ごしていました。

誰かが、私の歌で泣いている。
誰かが、私のために絵を描いている。
誰かが、私との思い出を振り返っている。

みんなが、私のために時間を割いて気持ちをすり減らしていることを感じ取っていました。


3月31日、引退の日となりました。

死ぬわけじゃないし、
なんにもかわらないけど

表舞台にいた私が今日、
死ぬ(いなくなる)のだとしたら

自分が死後の世界(別の世界)にいくときに
ふと下(もしくは上)を見たとき

自分が蒔いた種が芽吹いていたら
花が咲いていたら
実がなっていたら

木みたいに根が張り、枝が伸びていたら

それはそれは、幸せだったと
にこにこで次の場所に行けるはずです。

本能で、
繁殖して自分の遺伝子を残していくことが喜びだとするならば
その仕組みが私がいた世界にもあるならば

私に影響を受けてくれた子や
愛してくれた子の中に私が少しでもいること
それが誇りで
遺伝子を残せた、と思えます。


私はとっても恵まれています。

笑うことを許されていました。
泣くことを許されていました。
怒ることを許されていました。

愛することも。

じゅうにぶんに、たっぷりと愛し愛されました。


難しい場所のはずなのに、こんなにも楽しくて。
嫌なことがあっても、数年後には笑い話にできた。
漫画みたいな人生です、摩訶不思議です。
ほんと10年、面白かったなあ。
これからもきついことがあったとしても、
その先でネタにして笑い飛ばせるように真剣に生きていこうと思います。

馬鹿にされたって、
歯を食いしばって頑張ればひっくり返せた。
その経験が私を強くしてくれました。

好きを好きと言える場所を、これからも私は作っていきます。
多分それが私の使命で、心が震えることだから。
信念を持ってやっていきます。
可愛げがなくても、自分の言葉で戦います。


10年と4ヶ月!
アイドルの、表舞台の「夢眠ねむ」を好きでいてくれてありがとうございました。




追伸:noteではこれからも活動を記していきます。
夢眠ねむのままです。
仲良くしてね!

マガジン購読だけでも充分な励みになっております。サポートは新しいチャレンジや活動継続のための資金貯金とさせて頂きます。 ありがとうございます!