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流血、流金

コロナウイルスバカ野郎のせいで、仕事がメチャクチャになっている。
恐らく、多くの人がそうであろうと思う。

駅前の店の多くが閉店している。
カラオケ屋もスタバも休業。
多くの業界が、多量出血しながら事態の収束を待っている。

私の仕事は、業種も規模も様々な会社と関わる。
業種によりコロナへの反応は様々で、会社としての対応が従業員の危機感にも直結しているような印象を受ける。

トップ画像は、3月上旬の銀座だ。
下の画像は、4月6日の銀座だ。

一言補足しておくが、私だって仕事のために外出してる。外に出たくなんてない。そこは色々言わないでちょうだい。頼む。

まーじで、ガラッガラ。こりゃ仕事にならんわ。
開店して採算が取れない。家賃が支払えない。
銀座から引き上げる店舗も既に出て来ている。

このような事態の中、会社のベテラン先輩方の動きに学んだ。今日はそういう話です。

4月1日、先輩は出社するなり何社かに電話をかけていた。何かを注文しているようだった。「とにかく沢山買うから!沢山準備おねがいしまーす!」と笑顔で言っていた。

そしてすかさず部署内の人達に丁寧に声をかけ始めた。先輩が担当している飲食店がイートインでは採算が取れずテイクアウトを始めたので、買って欲しいとのことだった。全員に1食はプレゼントするので2食以上買って欲しいとのことだった。
「このご時世ですので、人助けと思って1個でも買って頂けませんか?」
と違う部署にも丁寧に電話をかけていた。
結局、支社で200食くらいの注文になった。80食分ほど、先輩が自腹を切った。

「このお客さんのおかげで私は今までご飯にありつけたの。だから、こういう時こそお返ししないでどうすんの?」
と先輩は言っていた。

例えに戦争を持ち出すのは何となく気がひけるが、今はまさにウイルスとの戦争の期間だと思う。命を守るために金を流す期間が長く続くだろう。
そんな中で流血覚悟で恩人を助けようと動く先輩に頭が下がった。

この騒動によって、多くの人が今までの生活を奪われた。でも、沢山の発見と学びを得られる機会でもあると感じる。

今は確かに苦しいけど、将来的に「コロナの時何歳だった世代?」とか話せる日が来ればいいな。

「コロナの時、先輩はどうしてただろう?」
と思い返し、恩人達のために動ける自分でありたいと思う。

昨日の晩ご飯は、そのお店で買ったカレーを食べた。
メチャクチャ美味しかった。今度の金曜日、病院で近くまで行くから、また買い足そうと思う。
コロナ騒動が終わったら、ちゃんとお店で食べたい。

それまで、お互い何としても倒れずに立っていたいものだ。

共感してくださったなら。