花江夏樹さんに想いを馳せる夜

第十四回声優アワード(2019年度)にて、最も活躍した声優に贈られる“主演男優賞”を花江夏樹さんが受賞した。
新人男優賞を獲ってからちょうど5年。めざましい活躍だ。

花江夏樹さん。
28歳とまだ若いものの、2011年に声優デビューをして以降、Wikipediaに掲載されているものだけでもテレビアニメ124作品、劇場アニメ11作品、ゲーム162作品に出演している(2020/3/7現在)。
特筆すべきは、主人公役の多さだ。『凪のあすから』、『東京喰種 トーキョーグール』、『四月は君の嘘』、『アルドノア・ゼロ』、『双星の陰陽師』、『スタミュ』、『Fate/Apocrypha』、『戦刻ナイトブラッド』、『星合の空』、そして今を時めく『鬼滅の刃』……などなど。持ち前の少年声を活かして、その演技力は年々増していくばかりである。

今この記事を読んでくださっている方々についても、花江さんを好きになったタイミングや好きなキャラクターは様々だと思う。
私はというと、花江さんの演技力に加えて、トーク力に魅了された部分が大きい。『ダイヤのA』のニコ生(の出禁事件)を見て、若手芸人顔負けのはっちゃけ具合にグッと引き込まれてしまった。当時私は花江さんどころかアニメもそんなに見ない人間だったのだから、衝撃の大きさは計り知れない。
※詳細が気になるという方は、「ダイヤのA ニコ生 出禁」で検索をかけてみてください。

とはいえ私は、いわゆる“熱しやすく冷めやすい”タイプだ。
これまでもミュージシャンとか芸人とか、いろいろ好きになっては卒業してきた。

冷めてしまうタイミング、というのも人それぞれだし様々だと思うけれど、たぶん主要な原因といえば、
・人気が出すぎてしまった
・結婚してしまった

の2つだろう。

そんななか、花江さんは両方の道を通っている
人気も爆発的だし、結婚もしている。
でも何故か、冷めやすいはずの私ですら、ずっと好きであり続けている。

いや正直、しょーーーじきよ。
結婚した時は超つらかったよ。
友達との旅行中に結婚情報を入手したのだけど、そのときの旅行の思い出とか何もないよ。
当時のTwitterアカウントで繋がっていた同担さんたちが、続々とプロフィール欄の「好きな声優」を変更していて、後に続こうかと思ったこともあったよ。
けしてガチ恋しているつもりはなかったのに実はガチ恋していた自分に気づいて、余計へこんだよね。

人気も出すぎだ。出すぎどころの騒ぎじゃない。
有名作品に出演するだけではなく、猫B0Tやゲーム実況者としても精力的に活動しており、TwitterもYouTubeもフォロワー数は100万人をとうに超えている。同年代の声優の中では群を抜いている。

しかもおはスタのMCやエジソンのパーソナリティーという経験を経て、落ち着いた司会進行ができるようになっている。
いや、もちろん良いことなのだけれど、私が好きになった要因である”はっちゃけ具合”は若干丸くなっている。

それなのに。
人気も出て、結婚もして、さらに好きになった頃とはまた違う形で活躍しているというのに、私は花江さんがずっと好きだ。

理由ははっきりしている。
感謝心に満ち溢れているのだ。
徹底的にファン想いで、キャラクター想いで、作品想いで、そして奥さん想いなのだ。

多数の人気作品に出演しているにもかかわらず、変わらないフレンドリーさでトークしてくれたり。
特に『鬼滅の刃』、『東京喰種 トーキョーグール』、『NieR:Automata』については、私と大差ないただの一介のオタクみたいなツイートをしてくれたり。
昔の出演作にも定期的に触れてくれて、キャラクターの誕生日を祝ってくれたり、未だにTwitterの居住欄がシオシシオ(『凪のあすから』)だったり、声優アワードの授賞式で「カラフルに色付いてる」(『四月は君の嘘』)という言葉を引用したり。
ダンスNGだったはずなのに、何やかんやで練習してTHRIVE(『B-PROJECT』)として踊ってくれたり。
アーティスト名義ではあまり活動していない分、特にエジソンのパーソナリティーを降りてから、個人名義で文化祭とかトークショーとかに積極的に参加してくれたり。
ゲーム実況で自ら動画編集をやっていたり、豪華なゲストを呼んでくれたり、はたまた素の花江さんっぽさを垣間見せてくれたり。
握手会やお渡し会で、しっかり目を見つめて話を聞いてくれたり、時間切れになってもしばらく手を握り続けてくれたり。
何より、いくらSNSを得意としていようと、そこに「ククッ……フォロワー数を増やしてやろう」とか「ククッ……広告費を稼いでやろう」とかいう魂胆は見えず、純粋に花江さん自身が楽しんでいて、そして純粋にファンにも楽しんでもらおうと思っている様子が伝わってきたり。

「ファンをやめよう」ではなく「ファンでいて良かった」と、いつも思わせてくれるのが”花江夏樹”というミラクルなのだ

花江さんを応援し始めてからそれなりの年月が経つけれど、本当に毎日心を潤し続けてきてくれた。
これまでファンにたくさん感謝を示してきてくれたからこそ、今度は花江さんに感謝を伝えたい。

たくさんのキャラクターに命を吹き込んでくれてありがとう。
たくさんの作品を盛り上げてくれてありがとう。
たくさんのイベントに出演してくれてありがとう。
それでも物足りないファンのために、たくさんの写真と動画を投稿してくれてありがとう。
忙しい日々の中で、いつもファンのことを想ってくれてありがとう。

花江さんを好きになって良かった。
主演男優賞の受賞、本当におめでとうございます。

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