2021年 紅白“アニメ枠” 出演者を妄想してみた

ハロウィンが終わり、街は少しずつイルミネーションの準備を始め、今年も紅白の時期が近づいてきた。

2019年にLiSAが紅白初出場を果たしてから早2年。
鬼滅の刃が爆発的人気を誇るに至った要因は1つではないだろうけれど、「紅白」という場がお茶の間への架け橋として一躍を担ったことは確かである。

まことしやかに“アニメ枠”と呼ばれ、毎年一部界隈で注目を集めている紅白のアニソン。
今年も出演者を妄想していこう。

※LiSAの出演は正直確実なので、それ以外の作品の可能性を語ります。

■ウマ娘、初出走なるか?

ソシャゲのスーパーヒットもあり、本当にちょっとした伝説となりつつある「うまぴょい伝説」。
Twitterを見ていても初出場……いや、初出走への期待の声は大きい。

特に期待できる理由として、NHK系の音楽番組「シブヤノオト」への二度の出演がある。初回出演時にはSnow Man佐久間くんのキレキレダンスなども話題となった。
NHKさんの一部の方々が推してくれることは確かだろう。

ただ過去の紅白を見てもアニソンプレミアムの出演者が特段優遇はされていなかったり、NHKさんの中でもアニソン界隈と紅白界隈での隔たりがありそうな気はしている。
これだけのヒットとはいえ、出演確実とは言い切れなさそうだ。

■アーティストパワーも大きいエヴァンゲリオン&東京リベンジャーズ&竜とそばかすの姫

2021年大ヒットした作品といえば、エヴァンゲリオンや東京リベンジャーズも外せない。
この2作品の強みは、主題歌を担当するアーティストが全国クラスなことだ。

特にOfficial髭男dismは2年連続出場中。今年も出演する可能性はとても高い。
楽曲のヒット具合を見ても、高確率で『Cry Baby』を歌ってくれるように思う。

宇多田ヒカルはご存じの通りなかなか紅白に出演してこなかったアーティストで、2016年にロンドンからの中継映像で歌唱したのみ。
出演は本人の意向に左右されそうではあるが、名曲『One Last Kiss』を何かしらの形で歌ってくれたら全国のオタクが涙することは間違いない。

またもし出演したら今回初出場ということにはなるが、millennium paradeとBelle(CV.中村佳穂)という組み合わせが最強な竜とそばかすの姫もなくはないかもしれない。

■出場したら大歓喜!呪術廻戦

2020年10月クールからの放送だったため、昨年の出演には間に合わなかった呪術廻戦。
人気ぶりはNHKさんにも届いているだろうし、『廻廻奇譚』はロングヒットを記録したので、1年越しでの歓喜の出演もあり得る。
地味に『文化』の頃からEveくんをよく聴いていた身としても、Eveくんの紅白出場はとても応援している。とはいえ顔出しNGなので、もし出演するとしたら中継映像になるだろうか。

■やっぱりNHKアニメは優先度高め?進撃の巨人

NHKアニメである進撃の巨人。
漫画が完結したこともあり、また一段と大きな盛り上がりを見せた年だった。
進撃関連では2013年にLinked Horizen、2018年にYOSHIKI&HYDEが出場。
そして2021年に神聖かまってちゃんが出場となるだろうか?

■「何で今更!?」という意外性

さて、ここまでは2021年に盛り上がった印象の作品を取り上げてきたが、紅白は「何で今更!?」という作品を取り上げがちである。
いろいろと大人の事情があるのだろう。2018年に突然刀剣男士が出演したときはちょっとびっくりした。

個人的には今更でも何でもいいからヴァイオレット・エヴァーガーデンをお茶の間に届けてほしいと思ってはいるが、オタクそれぞれ、千差万別な想いがあるだろう。
ヒプノシスマイク、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、マクロス、アイドリッシュセブン……どの作品やアーティストにも可能性は残されている。

■”多様性”の意味が込められた「Colorful~カラフル~」

そういえば、今年の紅白のテーマは「Colorful~カラフル~」だ。
何だかちょっと前のアニサマを彷彿とさせるテーマだが、意味合いは若干異なり、”多様性”という想いが強く込められている。
「男が白、女が赤」「男女で競い合って優劣をつける」という構造が、特にジェンダー的な観点からしばしば時代錯誤ではないかと批判されてきた紅白。
今年は司会者の肩書きも「紅組司会」「白組司会」ではなく「司会」というシンプルな言い回しに統一され、番組ロゴにも赤色と白色の間にグラデーションが施されている。

女性蔑視の批判につながりかねない作品については、どうしても紅白サイドはセンシティブになるだろう。
個人的には極端な性的表現だとは思わないものの、例えばウマ娘やエヴァンゲリオンのように、女性キャラクターが短いスカートや体のラインがはっきりと出る服を着ている作品にとっては、若干のネガティブ要素であることは否めない。

日の目を浴びてしまったがために猛烈なバッシングにあうくらいなら、表舞台には立たない方が作品のためだろうか……。
出演してほしいような、出演してほしくないような、複雑な心境である。

逆に“多様性”という観点から、昔のNHKさんだったら遠ざけていたような、何というか「ちょっとお行儀のよろしくない」作品やアーティストは出演しやすくなるだろう。
ヒプノシスマイクのような少々ガラの悪い皆様にとっては、今年のテーマはもしかすると悪くないかもしれない。

たかが紅白、されど紅白。
アニソンの魅力を老若男女に届けてくれる貴重な場として、よりたくさんのアニソンを取り上げてくれる年になってほしいなと願っている。

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