医療や食品などのデマを信じてしまった経緯①
マルチ商法と切ってもきれない数々の「デマ」。
医療デマやニセ科学、陰謀論など幅広い「デマ」がマルチ商法では蔓延しています。
今日は、私がどのような経緯で数々の「デマ」を信じてしまったのかをお話しようと思います。
なんでこんな理由で信じてしまったのか・・・と悔やまれるけど、どんなふうにダマサれていったのかを「バカだなぁ」と笑いながら読んでいただけると嬉しいです^ ^
まず経皮毒のことから。
【経皮毒とは、日用品や化粧品に使われている化学物質などの有害成分が皮ふから吸収されて内臓や子宮に蓄積され、病気やアレルギーの原因になっている。
口から入ったものは肝臓や腎臓などで解毒・排毒されるけど、皮ふから入ったものは出口がないからどんどん体内に蓄積されていく。】
この話とともに、経皮毒についての本や新聞・資料(実験結果など)を見せられました。
本を書いた人は「薬学博士」や「産婦人科医」。
まさか医療関係者がデマを流すなんて想像もしてなかったから、本を見せられたときに経皮毒の話はすぐに信じてしまいました。
そこにダメ押しで「産婦人科の看護師から聞いたんだけど・・・」って真実味のある話をしてくるんですよね。
「お産の時、羊水からシャンプーの匂いがする」ってやつです。
教えてくれた看護師の名前や病院名は、病院のウラ話を口外しちゃいけないのに教えてくれたから言えないんですって(笑)
こんなコントのような話でも、一般では知られていないウラ話が聞けたと思っていたバカな私。
ウラ話=真実と思っていたんです。
もう一つおもしろいのが「経皮毒の真実を多くの医師が知らない」というもの。
医学部・薬学部の授業では、成分表示(旧指定成分)の危険性はほとんどやらないから経皮毒のことまで勉強していないんだそう。
私は医学部でもないし、医学部に行ってるような優秀な人が周りにいないから、本当かどうかの確認ができないじゃん!
じゃあ病院で医師に聞いてみようかと思ったら、医師に経皮毒のことを尋ねても「そんな話は聞いたことない」と答えるんだと言っていました。
あーそうかって納得しちゃったけど。
今思えば、医師は「そんな事実はない」という意味で言ったと思うんですけどねえ・・・。
医学部に行ったこともない人がなぜ授業内容がわかるのか不思議だけど、こんなくだらない話でも当時の私にはすごく衝撃的でした。
そして世間で「経皮毒」が嘘だと言われるようになると・・・
「経皮毒という言葉がダメなだけで、経皮吸収が嘘って意味じゃないよ!」
と言っておりました(笑)
なんだそれ~~~~!!って今は思えるけど、それで納得しちゃったから怖いですよね。
なんでこんなデマを信じてしまうのかって、すごく単純な理由なんだと思うんです。
例えば、肌荒れで皮膚科の薬を塗ってもなかなか治らなかった人が、マルチの商品を使ったらキレイになったとか。
長年悩んでいた手荒れが、マルチの商品を使ったら手荒れしなくなったとか。
医学・薬学博士が独自?の研究データを見せてくれたとか。
そんな程度。
どれも根拠はないけどその人にとっては事実だから「経皮毒は真実だ」ってなってしまう。
マルチの商品が合わなくて肌トラブルになってしまう人やキレイにならない人がいるんだけど、それは全部マルチの商品に変えていないからだと言われます。
商品をマルチのものに全部変えてもキレイにならない人に対しては、「体の中に溜まっていた毒が出ている(デトックス)」というお決まりのトークでごまかしてしまうんです。
そして、そんなデマでもマルチの商品でキレイになった人がいるから信じてしまう。
デマに騙されない人から見たら「根拠もないのに信じるなんてバカじゃない?」って思うでしょうけど、ダマサれてしまう人は「自分の目と耳で確認したことが根拠」になってるんです。
※目で見たもの(本・資料・体験者)/聞いたこと(健康セミナー・体験談)
根拠って意味を取り違えてるけど。
聞いた情報の真偽を、どこでどう確認すればいいのかもわからないし、真偽の判断基準がわからないっていうのもデマを信じてしまうことにつながっているのもありますね。
それと、自分にとって都合がいい情報だったりするとデマを信じやすいです。
例えば、病院へ行ったら医師が横柄な態度でイヤな思いをしたとか、病院を転々としても症状が良くならないとか、何かしら病院に不満があるとき。
病院が共通の敵みたいになりますから。
浅はかな考えだけど、デマを信じる時ってこんな簡単なことだと思ってます。
マルチ商法に関わって、「デマ」はウラ話のようでおもしろいけど真に受けるものじゃないって事がよくわかりました。
そして、誰でもダマサれてしまう可能性があるってことも・・・。
長くなってしまったので、今回は経皮毒のことで終わります。
次回は、違う「デマ」について書きますね。
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