見出し画像

「sumika」という生き方

sumika 10th Anniversary Live
『Ten to Ten to 10』in 横浜スタジアム

こんな気持ちでライブに行くのは初めてだった。

午後から降り出した雨も相まって
決して、軽いとは言えない足取りだった。

ライブが始まっても降り止まない雨の中、
現実をつきつきけられた。

メンバーやスタッフはこの現実の
瞬間瞬間を向き合ってきて
このステージが成り立ってるんだと
思うと、何度も胸がきゅっとなった。


やっぱり足りない。でも寂しくない。
楽しいライブだった。
それが私の心からの感想だ。


曲の受け取り方、歌詞の受け取り方、
いろんな受け取り方が 3,3万通りあったと思う。


でも私が心から楽しかった、
行ってよかった、と思えるのは
sumika がこれまで 表現した音楽と私が、
丁寧に、間違いなく、しっかり結びついてたから。

きっと会場のひとりひとりに
sumikaとのストーリーがあるように。

遊園地のようなワクワクも
天候の過酷さも すべてがここまでの
10年のうねりを表してるようで
文字通りの"アニバーサリーライブ"だった。




sumikaって、日々の生活みたい。

時に キラッキラの笑顔を振り撒く主人公のようで、
かと思えば 大雨のなか絶望の隅っこで三角座りして、
顔を上げたら その雨で花が咲きかけてて、
誰かに手を差し伸べられて、また立ち上がる。
その繰り返しを生きてる。


そんな キラッキラなサウンドで
内なる青い炎を叫ぶ「Flower」で
降り出す大雨は、
「この雨が絶対に花を咲かす」という
この上ない メッセージを感じた
シチュエーションで
涙か雨かわからん 水でぐちゃぐちゃになった。


そういう もがく姿って、
歪で不安定で、未完成。
だけど、私はそこが好き。


いつも同じ景色を見ているようだけど
実は 日々、一つ一つ 積み重ねて て
手を繋ぐ人が増えて、
見える景色がどんどん広がってく、
その先に見えた この日みたいな 奇跡の1日。

私もこの先、
そんな豊かな人生を歩んでいきたい。

sumikaの生き様をみて、
そう思った。


だから、これからも、ずっとずっと
よろしくお願いします。
私も声を出して歌ったよ。
大好き!sumika。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?