キャッチに期待している
ダブルパチンコ🎰🎰
川崎に行く度、キャッチが居るような通りをわざと歩くことがある。それは昔、キャッチからされた声掛けが忘れられないからだ。
そもそもそういう店に興味はない
キャッチが声をかけてくる店に行く習慣はまるでない。ていうかガールズバーやキャバクラなんか行ってどうするんだ。ふくらはぎにひんやりするシート貼って家でマリオのピクロスをやっている時の方がずっと幸せ。面積が許せばボールチェアもほしい。技術が許せばボールチェアからコードが出て全身に繋がってて、スピーカーからでた音声で会話したい。許されるならボールになりたい。
昔五反田のバーでバイトをしてた時期に、キャッチをさせられたことがある。店長が20分おきにチェックしに来ててもうお前がキャッチしろよ！って思ってたら店長は店長でちゃんとお客さんを捕まえてて、本当にお前がキャッチしろよ！って二段階思った。
キャッチという生き物
僕の分析によるとキャッチという生き物は『キャバクラいかがですか』『3000円で飲み放題どうですか？』『おっぱいありますよ』の三単語しか喋れないので、初期ファービーより言葉を知らない。知能的にはモーラーとどっこいと言って良いだろう。
実験
あまりにも同じ言葉しか喋らないキャッチたちにシビれを切らしたので、ある日こっちから仕掛けることにした。
①キャッチのいる道を歩く
②キャッチ話しかけてくる
で今までは無視して終わってたのだが、
③話しかけてきたキャッチに『その店がいかに優れてるか1分間あげるからプレゼンしてくれ』と問いかける
というターンを設けることにした。本当に面白ければいこう、とも心に決めて。
1人目の話を聞いたとき
通りに入って2歩目、1人目に話しかけられた。『お客さん、どうすか、キャバクラ3000円飲み放題』ファービー以下で、モーラークラスの声かけで初孫に抱くような愛さえ芽生える。そこで歩みを止めた。一瞬キャッチの顔に笑みがこぼれた。そこで上記の質問を投げ掛けた。するとキャッチは『え？あぇ？あ、えーとそのー、マジで！マジで3000円です！で、そのー、女の子もいます！可愛い子！で！で！お酒が！飲み放題です！』を1分間繰り返してた。最初の声かけの文章を、1分かけて聞かされた。
見切りをつけ歩き始めるとすぐに2人目が話しかけてきた。そこでこのシステムはとある仕組みを孕んでいることに気がつく。普通は一人目のキャッチの声かけに無視した客にたいして、二人目以降のキャッチは『ああこの人は話しかけても仕方ないな』とスルーするようになる。
だが1分間話を聞いていた、という事実を目の前で見せられたので『あ、こいつ押せばいける奴なのかも』というカモ認定をいただいたため、この後入れ食い状態となる。ガンダムユニコーンで28000玉出した時を思い出した。
キャッチに聞いてわかったこと
何人かの話を聞いていくうちにだんだんとわかってきたことがある。キャッチは自分の店に対して本当に愛情がない。『カラオケ歌い放題もつけます！』『タバコ吸えるんすよ！』大したメリットでもないようなことを何度も何度も聞かされて嫌な気持ちになった。あーあ、自分の意思で休日にやってることなのに。
あと自分たちはなんでも対応できます！というのをやたら押してくる。『どういう子が好きですか？かわいい系清楚系なんでもいますよ！』『ガールズバーもおっぱいパブもキャバクラもあるんで！』『逆に何があったら楽しいですか？』と。お前らディズニーランドのミッキーマウスが『何見せたらいいですか？』って聞くか？違うだろ？こっちから求めなくても、考えられたパフォーマンスでオーディエンスの度肝抜いたってくれや！って話じゃんか。ジャンボリーキャバ嬢やってくれや！
求めすぎだろ！とは自分でも感じている
でも2時間くらいかけてマジで50人くらいの話聞いたんですよ！そしたら一軒ぐらい『うちには月に2回だけ歩くゾウガメがいます！』とか『そば職人雇ってるんすよ？鴨南蛮どうすか？』とか『年に一回だけ開く扉があって、その中にいるご本尊キャバ嬢を見ませんか？』とかいてもよくないすか？
満足の行く声掛けを得られぬまま、その通りの端まできてしまった。唯一、フィリピンパブのキャッチに『なにか他の店より秀でてるところはありますか？』と聞くと『うーん…ないねえ』と言ったフィリピン人の言葉だけが誠意に満ちていた。
俺はあの声掛けを越えない限り、キャッチについて行くことはないだろう。下北沢のガールズバーのキャッチに言われた、料金や営業形態も何の説明もない一言
『プレステあるよ～』
を越えない限り。
◼️近々あるYes!
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