マガジンのカバー画像

創街道を歩む

14
夢と幻から創作に歩みだした作品を集めました。
運営しているクリエイター

#工場

山の修理屋⑨

《いつもの暮らしへ》  私は彼らと二時間ほど話し、彼らが用意した保存食とコーヒーを飲みな…

夢蔵子
1年前
6

山の修理屋⑧

《山の中へ》  頂上は色々な電波が届きそうな気もして、ポケットに入れたコロン5号を取り出…

夢蔵子
1年前
1

山の修理屋⑦

《山への誘導》  山岡さんらの連絡先は不明だった。明日戻るかもしれないが、それは予想でき…

夢蔵子
1年前
2

山の修理屋⑥

《不在の家》  夕食をつくっていたときに、台所のテーブルに置いてある夏ミカンを見て、そう…

夢蔵子
1年前

山の修理屋⑤

《嵐の日》  ドローンは確かに指定した山の引出しにきて、そこから正確に部品の位置を計り、…

夢蔵子
1年前
1

山の修理屋④

《山の部品管理》  洗濯機の場合は翌日だったのと、余り日を置くのもよろしくないだろうと思…

夢蔵子
1年前

山の修理屋③

《修理屋の息子》  山から工場まで下りると、ふたりの若者が老人を見つけて、また頼みますーと明るい声を上げた。大学生っぽく、何度もこちらにきて来ているようだった。  いかにも理系っぽい眼鏡の二人は、中身がむき出しの各辺一メートルほどもある立方体の機械を台車に乗せており、それにはオシロスコープのような画面がいくつか付いていた。老人は、また壊れたか、と言って電化製品の隅の方に持っていくように言った。  隅の方から平屋の裏口がつながっており、彼らはそこから中に入っていった。息子の

山の修理屋②

《山の引出し》  翌日会社が終わって夕食を取ってから、再び夜のドライブとなった。カーナビ…

夢蔵子
1年前
3

山の修理屋①

《修理屋との出会い》  長年使っていた洗濯機が突然動かなくなった。水を入れても洗濯をして…

夢蔵子
1年前
3